初めての個人のカフェで、何を見れば好みの1杯に出会えるのでしょうか。運営者が個人のカフェで見るのは、深煎りがあるか、ハンドドリップかの2つです。この記事では特定の店は紹介せず、店の外と中で見る場所、メニューの言葉の読み方、値段の考え方をまとめました。

この記事の価格は2026年11月4日に確認した値段が中心で、毎日変わることがあります。参考にした店と確認日は価格の確認日と参考元にまとめました。

運営者の好み

運営者の好みは深煎りでコクが強い味です。家ではネスプレッソを飲み、ハンドドリップは時々して、淹れる時間を楽しみます。粉や豆はカルディなどの専門店で、深煎りの表示と値段を見て買います。個人のカフェでも、見るのは深煎りがあるかと、ハンドドリップかです。

店を選ぶ人は何を見ているか

まず、ほかの人の選び方を見ておきます。中小企業基盤整備機構のJ-Net21は、1,000人に喫茶店の利用を調べた結果を載せています。調査は2023年11月で、店選びで一番重視する点は次のとおりです。

喫茶店を選ぶときに一番重視する点
味33.1%
使いやすさや居心地24.8%
生活圏からの距離16.1%
低価格、お得感14.0%
提供の速さ、手軽さ1.4%

J-Net21の記事の数字です。インターネットのアンケートで、20代以上の男女1,000人が対象です。

味が3割強で一番です。次が居心地で、この2つで半分を超えます。速さを一番に挙げた人は1.4%しかいません。カフェに求めるものは、コンビニと別だと分かります。個人のカフェを選ぶときは、味と居心地のどちらを優先する日かを先に決めると迷いません。

1回の費用は、1,000円未満が69.6%、1,000円以上2,000円未満が24.9%でした。多くの人は1回1,000円前後の感覚で使っています。この金額をひとつの基準に、後の章で1杯の値段を考えます。

店に入る前に見る3つの場所

個人のカフェは、外から分かることが意外に多くあります。店に入る前に、次の3か所を見てください。

入る前の確認の順番
1. メニューの札豆の名前や焙煎の言葉があるか深煎りの表示を探す
2. カウンタードリッパーやポットが見えるか淹れ方が分かる
3. 席と客層1人の客が多いか、話す客が多いか過ごし方が分かる

外にメニューが出ている店なら、値段と言葉の両方が見られます。「ブレンド」しかない店もあれば、産地の名前が並ぶ店もあります。どちらが良いという話ではありません。産地が並ぶ店は豆を選ぶ楽しさがあり、ブレンド中心の店は店の味を決めて出している、と読めます。

ガラス越しに店内が見えるなら、カウンターを見てください。ドリッパーと細いポットが並んでいれば、ハンドドリップの店です。大きなマシンが中心なら、エスプレッソのメニューが強い店です。どちらも見えないときは、次の章の言葉で判断します。

深煎りの見方

焙煎は、豆を煎る深さのことです。一般に8段階で呼ばれます。第三者の記事をもとに、言葉と味の説明をまとめました。

段階呼び方区分説明
1ライトロースト浅煎り黄色から茶色へ変わる程度
2シナモンロースト浅煎り―
3ミディアムロースト中煎り軽やかな風味
4ハイロースト中煎りコクと少しの苦味
5シティロースト中深煎り苦み、コク、甘みのバランス
6フルシティロースト深煎り―
7フレンチロースト深煎り―
8イタリアンロースト深煎り濃厚で、強い苦味とスモーキーな香り

コーヒー豆研究所の記事の説明です。区分の分け方は店で少し違い、UCCのようにシティから深煎りに入れる分類もあります。

運営者のように深煎りが好きなら、メニューでフルシティ、フレンチ、イタリアンの言葉を探します。豆の説明に「ダークチョコレート」「ビター」「コクが強い」とあれば、深い側の味です。反対に「明るい酸味」「花のような」とあれば、浅い側の味だと読めます。深煎りでも果実の香りを説明する豆はあるので、焙煎の言葉と合わせて見てください。

焙煎の表示がない店もあります。その場合は店の人に聞くのが一番早い方法です。聞き方の例を下に並べました。「おすすめはどれですか」より、自分の好みを伝えたほうが、合う1杯を選んでもらえます。

伝えたいこと聞き方の例
深煎りが好きこの中で一番深く煎った豆はどれですか
苦いのは得意コクが強くて苦味のあるものはありますか
酸味が苦手酸味が少ないのはどれですか
ミルクを入れたいミルクを入れても味が残るものはどれですか
初めての店この店の定番はどれですか

焙煎の違いはコーヒー豆の選び方でも説明しました。ここで大事なのは、店の言葉を自分の好みに当てはめることです。カフェで飲んだ豆の名前を覚えておくと、家で豆を買うときの手がかりになります。

ハンドドリップの見方

運営者が見るもう1つの点が、ハンドドリップかどうかです。運営者自身も時々ハンドドリップをします。最初に30秒ほど蒸らし、湯量を少しずつにして全ての粉にかかるようゆっくり注ぎます。店で淹れる様子が見えると、注ぎ方の参考にもなります。

個人のカフェでよく見る淹れ方を比べました。メニューの端や店の説明に書かれていることがあります。

淹れ方仕組み味の傾向見分ける手がかり
ハンドドリップ(紙)紙のフィルターにお湯を通す店の注ぎ方が味に出るドリッパーと細いポット
ネルドリップ布のフィルターにお湯を通すとろりと重いコク布のフィルター
サイフォン蒸気の力で上げたお湯に粉を漬けるハンドドリップより濃いガラスの2段の器具
エスプレッソマシン圧力をかけて淹れる少量で濃い。ラテの土台大きなマシン

仕組みと味は、All Aboutの記事とコーヒー豆研究所の記事をもとにしました。第三者の説明です。

深煎りのコクが好きな人には、ネルドリップの店も候補になります。布のフィルターはコーヒーの油分を通すので、まろやかで重い口当たりになります。コーヒー豆研究所は、ペーパードリップより雑味を感じにくい人が多いと紹介しています。メニューに「ネル」とあれば、1度試す価値があります。

ハンドドリップの店で気をつけたいのは時間です。1杯ずつ淹れるので、混む時間は待つことがあります。提供の速さを重視する人が1.4%という調査の通り、カフェではあまり問題になりません。ただ、急いでいる日には合いません。時間に余裕がある日に入る店です。淹れ方を自分で試すならハンドドリップの始め方が役に立ちます。

メニューの読み方

個人のカフェのメニューは、チェーン店より言葉が多くなります。よく見る言葉を整理しました。

言葉意味選び方
ブレンド複数の豆を合わせたもの店の味を知る最初の1杯
産地の名前エチオピア、コロンビアなど豆の個性を飲みたい日
スペシャルティ協会が定義する、風味の良いコーヒー香りや酸味も楽しみたい日
Natural果肉を取らずに乾かす処理ベリーのような果実感が好きな人
Washed果肉を除き、発酵させて水で洗う処理爽やかな酸味が好きな人
本日のコーヒー日替わりの豆早く飲みたい日、値段を抑えたい日

スペシャルティコーヒーは、日本スペシャルティコーヒー協会が、飲む人のカップの中の風味が素晴らしく、飲む人が満足するコーヒーと定義しています。サライの記事によると、透明感や甘さなど7つの項目で見ます。定義は広いので、メニューの言葉だけで判断せず、説明の文を読んでください。

NaturalとWashedは、猿田彦珈琲のオンラインショップでも商品名に使われています。例えばエチオピアのNaturalとコロンビアのWashedという形です。個人のカフェでも同じ言葉が出てきます。深煎りのブレンドだけでなく、同じ店で違う言葉の1杯を比べると、自分の好みの幅が分かります。

迷ったら、店の名前が付いたブレンドから頼む方法が手堅くなります。2回目に行くときに、深煎りや産地の名前のものへ広げてください。1回で全部を判断する必要はありません。

値段の読み方

個人のカフェの値段は店で大きく違います。ここでは比べやすいチェーン店と家の1杯を基準に並べました。特定の個人店の値段ではありません。

外と家の小さいサイズの1杯
家 カルディ イタリアンロースト 10g約64円
家 猿田彦 大吉ブレンド 10g約100円
ファミリーマート S約158円
ドトール S(第三者)約300円
スターバックス Short約415円
猿田彦珈琲 本日のコーヒー Short約480円
猿田彦珈琲 ドリップコーヒー Short約680円

公式の値段と、豆の値段を10gで割った計算です。ドトールは第三者の記事の値段です。量はそれぞれ違います。

猿田彦珈琲では、本日のコーヒーがShortで480円、ドリップコーヒーが680円です。同じ店でも淹れ方と豆の選び方で200円の差があります。個人のカフェでも、ブレンドと産地の名前の豆で値段が変わるのは同じ理屈です。値段の差は、豆と手間の差だと読むと納得しやすくなります。

調査では1回の費用は1,000円未満が約7割でした。コーヒー1杯が600〜700円でも、ケーキを足すと1,000円を超えます。予算を決めて入るなら、まず飲み物の値段を見てください。席の時間も含めて払うので、30分いるか2時間いるかで、1杯の価値は変わります。

時間で割ると見え方が変わる

1回1,000円を使う場合で、過ごした時間で割ってみます。30分なら1分約33円、1時間なら約17円、2時間なら約8円です。コンビニの158円を持ち歩いて5分で飲むと、1分約32円です。30分カフェで過ごすと、1分あたりはコンビニとほぼ同じです。長く過ごす人ほど、カフェの値段は高くありません。

月に何回行くか

回数1回1,000円1回700円1年の合計(1,000円)
月1回1,000円700円12,000円
月2回2,000円1,400円24,000円
週1回(月4回)4,000円2,800円48,000円
週2回(月8回)8,000円5,600円96,000円

週1回で1年約5万円です。ファミリーマートのSを平日に毎日買うと1年約4万円なので、近い金額です。外のコーヒー全体の金額は家のコーヒー1杯の値段の比較で計算しました。カフェを週1回の楽しみに決めて、ほかの日を家とコンビニにする分け方ができます。

場面で選ぶ

1人で味を確かめたい

カウンターがある店が合います。淹れる様子が見え、豆の話も聞きやすいからです。運営者が見るハンドドリップの確認も、カウンターなら簡単です。混む時間を避けると、質問もしやすくなります。

友人と話したい

隣の席との距離を先に見てください。J-Net21の調査では、利用に消極的な理由の1つに、隣席との距離の近さが挙がっています。話したい日は、居心地を優先して選ぶほうが満足できます。

仕事や打ち合わせに使う

電源とWi-Fiがあるかが選ぶ基準になります。J-CASTの記事でも、この2つを基準にする声が紹介されています。個人のカフェでは、パソコンの利用を断る店もあります。店の決まりを見て、混む時間は長居しないようにしてください。職場のコーヒーの話は職場のコーヒーの選び方にまとめました。

朝に飲みたい

モーニングがある店なら、コーヒーとパンで1回の費用を抑えられる場合があります。J-Net21の調査でも、モーニングは利用の理由に挙がっています。チェーン店では、猿田彦珈琲が多くの店でモーニングを実施しています。

2回目に行く理由を作る

1回で店の良し悪しは決まりません。初回はブレンド、2回目は深煎り、3回目は産地の名前の豆という順に頼むと、店の幅が見えます。飲んだ豆の名前と焙煎の言葉をスマートフォンに書いておくと、次の店でも同じ言葉で探せます。味の好みが言葉になると、次の店選びが早くなります。

チェーン店との使い分け

運営者が一番好きな店は猿田彦珈琲で、チェーン店の中ではスターバックスが次に好きです。外で一番買うのはファミリーマートです。近さで買うコンビニ、味で選ぶ専門店、個人のカフェでは深煎りとハンドドリップを見る、という3つの選び方があります。

店の形選ぶ理由詳しい記事
コンビニ近い、早いファミマカフェのレビュー
チェーンのカフェどの店でも同じ味スターバックスの値段
専門店のチェーン味猿田彦珈琲のレビュー
個人のカフェ好みの1杯、店の人との会話この記事

個人のカフェの良さは、店ごとに違うことです。その分、外れる日もあります。チェーン店は外れにくい代わりに、驚きは少なくなります。どちらが上という話ではなく、今日の気分で分けるのが現実的です。味を探す日は個人のカフェ、時間がない日はチェーン店やコンビニです。

カフェの1杯代で家の豆はどれだけ買えるか

個人のカフェで気に入った味は、家でも近づけられます。カフェの1杯の値段で、家の豆が何杯分になるかを計算しました。1杯10gで計算し、基準は猿田彦珈琲のドリップコーヒーの680円です。

680円で買える豆で淹れられる杯数
猿田彦フレンチ約6.2杯
猿田彦 大吉ブレンド約6.8杯
カルディ イタリアンロースト約10.7杯

100gや200gの値段を1杯10gに直して、680円を割りました。ミルや器具の値段は入れていません。

カルディのイタリアンローストは200g 1,274円で、1杯約64円です。熱くしてもアイスでも飲める深煎りのブレンドで、強い苦味とほのかな甘さの説明です。挽き方も選べます。運営者はカルディなどの店で、深煎りの表示と値段を見て豆を買います。運営者が買った商品の名前は分からないので、ここでは公式の説明を紹介します。

猿田彦珈琲の大吉ブレンドは100g 1,000円で、まろやかな深煎りの説明です。運営者は猿田彦珈琲の味が一番好きで、豆も家で飲みましたが、店の方がおいしいと感じました。店の味を家で再現するものではなく、同じ深煎りの方向の豆として紹介します。カフェで深煎りを飲んで好きだと感じた人の、次の1歩です。

広告カルディ 焙煎珈琲 イタリアンロースト 200g

広告猿田彦珈琲 大吉ブレンド 100g

広告猿田彦珈琲 猿田彦フレンチ 100g

豆を挽く道具が必要ならコーヒーミルの選び方を参考にしてください。カルディは挽いてもらう選択もあるので、最初はミルなしでも始められます。運営者の感想としては、カプセルの方が気楽です。毎日ではなく、休みの日に淹れる楽しみとして考えると続けやすくなります。

公開された声の好評点と不満点

J-Net21の調査の自由記述とJ-CASTの記事から、カフェを使う人の声をまとめました。特定の店の評判ではなく、利用する理由と控える理由です。

利用する理由、選ぶ基準

  • おいしいコーヒーを飲みたいとき
  • 癒やしの時間を過ごしたいとき
  • 1人でもゆったりできる雰囲気
  • 陶器のカップで飲めること
  • 座り心地が良いこと

利用を控える理由

  • コンビニでも飲める
  • 割高に感じる
  • 独自性を感じにくい
  • 隣の席との距離が近い
  • 近くに店がない

「割高」と「独自性を感じにくい」という声は、個人のカフェを選ぶときの目安になります。値段に見合う理由を探すつもりで、深煎りの言葉や淹れ方を見てください。運営者の2つの点のように、自分なりの基準を決めると店選びが楽になります。

合う店、合わない店を見分ける

合う人

  • 深煎りやブレンドの説明が書いてある
  • 淹れる様子が見える
  • 好みを伝えると豆を選んでくれる
  • 過ごし方が自分と合う

合わない人

  • 急いでいる日に1杯ずつ淹れる店
  • 話したいのに席が近い店
  • パソコン作業を断る店で仕事をする
  • 予算を決めずに入る

入る前の確認リスト

この4つを確認してください

  • 今日は味と居心地のどちらを優先するか
  • メニューに焙煎や豆の言葉があるか
  • カウンターで淹れ方が見えるか
  • 飲み物の値段と使える時間

価格の確認日と参考元

この記事の値段は、下の表の店やページで確認した時点のものです。確認した年はすべて2026年です。価格は毎日変わることがあり、セール、在庫、色、店によっても違います。送料、ポイント、クーポンは、本文で触れた場合を除いて計算に入れていません。

商品確認した価格参考にした店やページ確認日
猿田彦珈琲 本日のコーヒーShort 480円〜猿田彦珈琲 公式メニュー11月4日
猿田彦珈琲 ドリップコーヒーShort 680円〜猿田彦珈琲 公式メニュー11月4日
スターバックス ブリュード コーヒーShort 415円〜スターバックス公式メニュー11月4日
ファミリーマート ブレンドS 158円ファミリーマート公式11月4日
ドトール ブレンドS 300円プライシーの記事(第三者)11月4日
カルディ イタリアンロースト200g 1,274円カルディ公式11月4日
猿田彦珈琲 大吉ブレンド 豆100g 1,000円猿田彦珈琲 公式オンラインショップ11月4日
猿田彦珈琲 猿田彦フレンチ 豆100g 1,100円猿田彦珈琲 公式オンラインショップ11月4日

価格は確認時点の表示価格です。第三者の記事の価格は、その記事の時点の値段です。購入前に販売ページで最新の価格を確認してください。

よくある質問

運営者はカフェで何を見ますか?

深煎りがあるか、ハンドドリップかの2つです。好みは深煎りでコクが強い味です。

深煎りを示す言葉は何ですか?

フルシティ、フレンチ、イタリアンです。店で分け方は少し違います。

焙煎の表示がないときはどうしますか?

店の人に、一番深く煎った豆はどれかを聞いてください。

ハンドドリップとサイフォンは何が違いますか?

ハンドドリップはお湯を通す方法で、サイフォンは粉をお湯に漬ける方法です。

最初の1杯は何を頼めばよいですか?

店の定番のブレンドが手堅い選択です。2回目に産地の名前の豆へ広げてください。

カフェの予算はどれくらいですか?

調査では1回1,000円未満が69.6%です。

スペシャルティコーヒーとは何ですか?

協会が定義する言葉で、飲む人のカップの中の風味が素晴らしいコーヒーです。

店の住所は載っていますか?

この記事は選び方の説明なので、特定の店の住所は載せていません。