コスタリカは、生産量が世界の約0.6%の小さな産地です。それでも日本の輸入は2022年から3年続けて増えました。この国の見どころは、ハニーと呼ばれる精製です。豆のまわりの粘液を残して乾かす方法です。次の1袋には、カルディのコスタリカ スムースモーニングを選びます。

この記事の価格は2026年11月5日に確認した値段が中心で、毎日変わることがあります。参考にした店と確認日は価格の確認日と参考元にまとめました。

コスタリカの概要とコーヒーの歴史

コスタリカは中米の南にある国で、太平洋とカリブ海に面しています。全日本コーヒー協会は、太平洋側の山地の産地として紹介し、ブレンドよりストレートをすすめています。UCCは火山に囲まれた名産地と呼んでいます。1949年に軍を廃止した国としても知られます。

コーヒーの歴史は18世紀に始まります。第三者の1Zpressoの記事は、1779年に栽培が始まり、1820年に初めての輸出があったと書いています。1829年には、コーヒーの収入が砂糖、カカオ、タバコを上回りました。小さな国の経済を早くから支えた作物です。

年できごと
1779年栽培が始まる(第三者の情報)
1820年初めて記録された輸出(第三者の情報)
1829年コーヒーの収入が砂糖、カカオ、タバコを上回る
1843年英国向けの輸送が投資につながる
1933年コスタリカコーヒー協会(ICAFE)が作られる(第三者の情報)
2000年頃水質を守る法律で、水の使用が少ない機械の精製が広がる

1Zpresso、ネスカフェ、UCCの記事をもとにまとめました。

ネスカフェの解説によると、1843年に英国へ送られた豆が英国の投資を呼びました。コーヒーの収入は鉄道などの整備にも使われました。国の成長とコーヒーが同じ時期に進みました。今の小さな規模からは想像しにくい歴史です。

アラビカの国と呼ばれる理由

統計の数字を見ると、コスタリカはアラビカの国です。米国農務省の2026年7月の表で、コスタリカの生産量はアラビカの数字と合計が同じ120万袋です。ロブスタの数字は載っていません。袋に豆の種類の表示があれば確かめてください。豆の種類の違いはアラビカとロブスタの違いにまとめました。

生産量

米国農務省の統計を6年分並べました。2026/27年度の見通しは120万袋で、重さにすると約7.2万tです。世界の割合は約0.6%です。同じ中米のグアテマラの約37%の規模で、ブラジルの約60分の1です。

年度生産量(百万袋)重さの換算世界の割合
2021/221.2約7.3万t約0.7%
2022/231.1約6.6万t約0.7%
2023/241.2約6.9万t約0.7%
2024/251.3約7.9万t約0.7%
2025/261.2約7.0万t約0.6%
2026/27見通し1.2約7.2万t約0.6%

量は110万袋から130万袋の間で動いています。大きな増減がなく、規模は横ばいです。世界の生産が伸びる中で割合は少しずつ下がりました。量で勝負する国ではなく、1杯の個性で買われる国だと数字からも分かります。

主な産地と標高

産地は8つの地域に分かれます。タラス、西の盆地、トレスリオス、グアナカステ、トゥリアルバ、オロシ、ブルンカ、中央の盆地です。ネスカフェと1Zpressoの記事が同じ8つを挙げています。名前を全部覚える必要はありません。最初はタラスと西の盆地の2つで十分です。

地域標高の目安収穫の目安
タラス(ロス サントス)1,200〜1,900m11〜3月
西の盆地700〜1,600m10〜2月
トレスリオス1,200〜1,650m11〜3月
オロシ1,000〜1,400m9〜3月
ブルンカ600〜1,700m8〜2月
グアナカステ600〜1,300m7〜2月
トゥリアルバ500〜1,400m7〜3月
中央の盆地1,000〜1,400mが約8割11〜2月
地域ごとの標高の幅
タラス(ロス サントス)1,200m〜1,900m
トレスリオス1,200m〜1,650m
オロシ1,000m〜1,400m
西の盆地700m〜1,600m
ブルンカ600m〜1,700m
グアナカステ600m〜1,300m
トゥリアルバ500m〜1,400m

1Zpressoの記事の値です(第三者の情報)。濃い部分が下限まで、薄い部分が上限までの幅です。

図を見ると、タラスとトレスリオスの下限が高いことが分かります。トゥリアルバやブルンカは低い畑から高い畑まで幅が広い地域です。ネスカフェの解説は、タラスとトレスリオスを特に評価の高い地域としています。袋にこの名前があれば、高い畑の豆と読めます。

UCCはタラスの中でもドタの地域が有名だと書いています。ナランホの名前もUCCの記事に出てきます。太平洋側の産地はカリブ海側より標高が高い傾向があります。全日本コーヒー協会の説明とも重なります。

栽培品種

UCCはカトゥーラ、カトゥアイ、ビジャサルチを挙げています。第三者の1Zpressoの記事には、ICAFEが認める品種として他にオバタ、ゲイシャ、ティピカなども並びます。

UCCは、これらの品種がブルボンの甘さや華やかさを受け継ぎ、メリハリのある酸味が出やすいと説明しています。コスタリカの豆の説明に甘さと酸味の言葉が多いのは、品種とも関係します。品種を覚えるより、説明の言葉を読む方が実用的です。

ハニーを読む

コスタリカを語るときに欠かせない言葉が、ハニーです。はちみつを入れるわけではありません。果肉を除いたあと、豆のまわりの粘液を残したまま乾かす精製です。1990年代までは水で洗う方法が主流でした。2000年頃の水質を守る法律で、機械で粘液を除く方法が広がりました。

UCCの説明では、粘液を除く割合で呼び方が変わります。除く量が少ないほど色の濃い名前になります。ブラックハニーは除去0%で、ホワイトハニーは90%です。名前は色の濃い順に並びます。

名前粘液を除く割合
ブラックハニー0%
レッドハニー〜25%
イエローハニー50%
ゴールデンハニー75〜85%
ホワイトハニー90%

UCCの記事の値です。第三者の1Zpressoの記事では、残す量の数字が少し違います。呼び方の基準は作り手で変わると考えてください。

「コスタリカ タラス ドン・オスカル ハニー」を読む
1. 国コスタリカアラビカの国
2. 地域タラス標高の高い産地
3. 作り手ドン・オスカルマイクロミルの名前
4. 精製ハニー甘さの言葉を探す

カルディの商品説明とUCCの説明をもとに編集部が図にしました。

マイクロミルは、小さな生産者が自分で精製まで行う設備です。カルディのドン・オスカルは、タラス地区のカネットバレーにあるマイクロミルの豆と説明されています。名前を見れば、作り手まで分かります。コスタリカの袋が読んでいて楽しいのは、この情報の多さです。

味の傾向

全体としては、甘さとメリハリのある酸味の傾向です。第三者のコーヒー豆研究所は、フルーティな酸味、控えめな苦味、濃厚な甘味と説明しています。UCCによると、タラスは柑橘やベリーのような爽やかな酸味、西の盆地は完熟果実のような甘みと、とろみのあるボディです。

商品の説明も幅があります。カルディのスムースモーニングはやわらかな甘さと軽いボディです。ドン・オスカルはドライアプリコットやりんごの風味と、ブラウンシュガーのような甘さです。同じ国でも、農園と精製でここまで言葉が変わります。味はあくまで傾向として読んでください。

格付けの読み方

コスタリカの等級も標高で決まります。UCCによると、取引のほとんどはSHBとHBの2つです。第三者の1Zpressoの記事では、SHBは1,200m以上です。グアテマラと同じSHBという名前ですが、説明される標高は違います。国をまたいで同じ意味と考えないでください。

等級標高の目安読み方
SHB1,200m以上高い畑の豆
GHB1,000〜1,200m第三者の記事に載る区分
MHB1,000m未満第三者の記事に載る区分

標高の数字は1Zpressoの記事の値です(第三者の情報)。UCCはSHBとHBの2つに分けて説明しています。

ヒルスのジャガーハニーブレンドは、SHBのハニーの豆を使うと説明しています。等級と精製が袋に並ぶ例です。読み方の全体はコーヒーの産地ガイドにまとめました。等級は味の保証ではなく、畑の高さの情報です。

日本の輸入量

全日本コーヒー協会の統計で、日本の生豆の輸入量を5年分並べました。2025年は速報値です。順位は2021年の15位から、2025年は12位に上がりました。割合は編集部が計算しました。

コスタリカからの生豆の輸入量
2021年1,303t
2022年1,108t
2023年1,328t
2024年1,487t
2025年(速報)1,566t

全日本コーヒー協会の統計です。2025年は速報値です。

年輸入量輸入全体の割合
2021年1,303t約0.3%
2022年1,108t約0.3%
2023年1,328t約0.4%
2024年1,487t約0.4%
2025年(速報)1,566t約0.4%

2022年の約1,108tから、2025年は約1,566tまで増えました。3年で約41%の増加です。同じ時期の日本の輸入全体は約8%減っています。全体が減る中での増加です。ただし割合は約0.4%で、輸入の約230袋に1袋です。

生産量との比で見ると、2025年の輸入は2025/26年度の生産の約2.2%です。グアテマラの約10.4%より小さく、日本の棚で見かける機会も限られます。近所の店で見つからないときは、通販が近道です。このため下の5商品は、通販で買える豆を中心に選びました。

有名な銘柄

一番有名な名前はタラスです。次に見るのはトレスリオスとナランホです。銘柄というより、地域と作り手の名前で売られる豆が多い国です。ハニーの文字があれば、この国らしい精製の豆だと分かります。

家で飲める5商品

精製と値段が違う5つを選びました。100gと1杯10gの値段は編集部が計算しています。確認日はすべて11月5日です。第三者の情報の3商品は、第三者のコーヒー豆研究所の記事の表記で、税込かどうかの区別は書かれていません。

商品価格100g1杯10g参考元
加藤珈琲 コスタリカ300g 1,717円約572円約57円第三者の情報
カルディ コスタリカ スムースモーニング200g 1,490円約745円約74円カルディ公式
カルディ コスタリカ ドン・オスカル200g 1,598円約799円約80円カルディ公式
とびだす焙煎所 コスタリカハニー200g 1,720円約860円約86円第三者の情報
ヒルス ハーモニアス コスタリカ300g 3,033円約1,011円約101円第三者の情報
5商品の100gの値段
加藤珈琲 コスタリカ約572円
カルディ コスタリカ スムースモーニング約745円
カルディ コスタリカ ドン・オスカル約799円
とびだす焙煎所 コスタリカハニー約860円
ヒルス ハーモニアス コスタリカ約1,011円

カルディは公式の税込価格です。他の3商品はコーヒー豆研究所の記事の表記(第三者の情報)を100gに直しました。

カルディ コスタリカ スムースモーニング

価格200g 1,490円
焙煎中深煎り
ボディ軽い
販売オンラインストア限定

公式の説明は、やわらかな甘さと軽いボディ、朝に合うなめらかな香りです。ミルクや砂糖にも合うと書かれています。コスタリカを初めて飲む人には、この1袋を選びます。ただし、苦味が強いという口コミもあるので、焙煎の好みは見てください。

広告カルディ コスタリカ スムースモーニング 200g

カルディ コスタリカ ドン・オスカル

価格200g 1,598円
焙煎中深煎り
精製ハニー
産地タラス地区カネットバレー

ドン・オスカル マイクロミルのハニーの豆です。公式は、ドライアプリコットやりんごのような風味と、ブラウンシュガーのような甘さと説明しています。スムースモーニングとの差は108円です。この国のハニーを飲むなら、まずこの袋です。

広告カルディ コーヒーの旅 コスタリカ ドン・オスカル 1800 200g

ヒルス ハーモニアス コスタリカ ジャガーハニーブレンド

価格100g×3 3,033円
発売2026年9月1日のリニューアル
等級SHB
精製ハニー

コスタリカのSHBをハニーで仕上げた豆で、説明にはなめらかなコクと甘みとあります。日本ヒルスコーヒーの日本限定シリーズの豆で、1袋はオープン価格です。第三者の記事に載る3袋の値段で計算しました。100gの小さな袋で試せる点が強みです。

広告ヒルス ハーモニアス コスタリカ ジャガーハニーブレンド 100g

とびだす焙煎所 コスタリカハニー

価格200g 1,720円
楽天市場の表示1,080円(11月5日)
精製ハニー
価格の情報第三者の情報

第三者の記事で紹介されているハニーの豆です。同じ記事の中で、販売ページによって値段が違います。楽天市場の1,080円なら100g約540円で、5商品の中で一番低くなります。買う前に、ページごとの値段と内容を見比べてください。

広告とびだす焙煎所 コスタリカハニー 200g

加藤珈琲 コスタリカ世界規格Qグレード珈琲豆

価格300g 1,717円
100g約572円
形豆
価格の情報第三者の情報

300gの袋で、第三者の記事の価格では100gの値段が5商品の中で低い方です。毎日飲む量が多い家庭に向きます。量が多いので、開封後は飲み切れる分ずつ小分けにしてください。

広告加藤珈琲 コスタリカ世界規格Qグレード珈琲豆 300g

値段の差を計算する

カルディの2袋の差は、1杯で約5円です。これなら毎回ドン・オスカルを選んでも負担はほとんど変わりません。ヒルスとカルディのスムースモーニングの差は100gで約266円、1杯で約27円です。少量を試すための差と考えられます。

ブラジルやコロンビアと比べると、コスタリカの値段はカルディでほぼ同じです。カルディのコロンビアの200gは1,436円で、スムースモーニングとの差は54円です。規模の小さな国でも、同じ店なら毎日の値段で飲めます。店の比較はカルディのコーヒーの選び方にまとめました。

場面別の選び方

朝の1杯

カルディのスムースモーニングです。名前の通り朝を想定した軽いボディの豆で、口コミにもすっきり飲めるという声があります。ミルクを入れても楽しめると説明されています。

ブラックで甘さを探す

ドン・オスカルです。ハニーの甘さと果物の風味を確かめる1袋です。少し冷めたときの香りも比べてください。手で淹れるならハンドドリップの始め方が参考になります。

中米の国を比べる

グアテマラの豆と並べると、同じ中米でも精製の差が見えます。カルディならグアテマラ 1,490円とドン・オスカル 1,598円で、合計3,088円です。グアテマラの記事と読み比べてください。

贈り物にする

ハニーの精製という話題があるので、コーヒーが好きな人への贈り物に向きます。形の選び方はコーヒーギフトの選び方にまとめました。相手の持っている道具に合わせて、豆か粉かを選んでください。

公開された口コミ

カルディ公式の商品ページにある、スムースモーニングの口コミをまとめました。飲みやすさをほめる声が中心です。不満は焙煎の強さに集まり、以前のコスタリカの豆と味が違うという声もありました。

口コミの好評点

  • クセがなく飲みやすい
  • ブラックでもお茶のように飲める
  • すっきりしている

口コミの不満点

  • 焙煎が強く苦いという声
  • 以前のコスタリカと味が違うという声
  • 豆の選別をもっとしてほしいという声

カルディ公式オンラインストアの商品ページの口コミの要約です(11月5日に確認)。ドン・オスカルの口コミは0件でした。

コスタリカが向く人

合う人

  • 甘さの言葉で豆を選びたい
  • 精製の違いを飲み比べたい
  • 作り手まで分かる豆が好き
  • 小さな産地を試したい

合わない人

  • 強い苦味とコクを求める
  • 近所の店だけで買いたい
  • いつも同じ味を飲みたい

強いコクが欲しい人は、ブラジルやインドネシアの方が合います。コスタリカの魅力は、精製と作り手の話が袋の言葉に出るところです。次の1袋はハニーの文字を探してください。

価格の確認日と参考元

この記事の値段は、下の表の店やページで確認した時点のものです。確認した年はすべて2026年です。価格は毎日変わることがあり、セール、在庫、色、店によっても違います。送料、ポイント、クーポンは、本文で触れた場合を除いて計算に入れていません。

商品確認した価格参考にした店やページ確認日
カルディ コスタリカ スムースモーニング200g 1,490円カルディ公式11月5日
カルディ コスタリカ ドン・オスカル 1800200g 1,598円カルディ公式11月5日
カルディ コロンビア200g 1,436円カルディ公式11月5日
カルディ グアテマラ200g 1,490円カルディ公式11月5日
ヒルス ハーモニアス コスタリカ ジャガーハニーブレンド(第三者の情報)100g×3 3,033円(Amazonの表示3,055円、11月4日時点)コーヒー豆研究所の記事の表記11月5日
とびだす焙煎所 コスタリカハニー(第三者の情報)200g 1,720円(楽天市場の表示1,080円、11月5日時点)コーヒー豆研究所の記事の表記11月5日
加藤珈琲 コスタリカ世界規格Qグレード珈琲豆(第三者の情報)300g 1,717円コーヒー豆研究所の記事の表記11月5日

価格は確認時点の表示価格です。第三者の記事の価格は、その記事の時点の値段です。購入前に販売ページで最新の価格を確認してください。

よくある質問

コスタリカの豆はどんな味ですか?

甘さとメリハリのある酸味の傾向です。農園と精製で変わります。

ハニーとは何ですか?

果肉を除いたあと、豆のまわりの粘液を残して乾かす精製です。はちみつは入りません。

ブラックハニーとホワイトハニーの違いは何ですか?

粘液を除く割合です。UCCの説明ではブラックが0%、ホワイトが90%です。

コスタリカの豆はアラビカですか?

統計ではアラビカの国です。米国農務省の表にロブスタの数字はありません。

有名な産地はどこですか?

タラスです。トレスリオスやナランホもよく見る名前です。

生産量はどれくらいですか?

米国農務省の2026/27年度の見通しで120万袋です。世界の約0.6%です。

日本はどれくらい輸入していますか?

全日本コーヒー協会の2025年速報値で約1,566tです。順位は12位です。

どの袋から試せばよいですか?

初めてならカルディのスムースモーニングです。ハニーの精製を飲むならドン・オスカルを選んでください。