食洗機で洗いたい人と家で使う人はサーモス、ふた付きで熱さを保ちたい人と持ち出す人は象印です。公式の1時間の数字は象印 SX-FA45が81℃以上、サーモス JDP-401が74℃以上です。ただ、ふたなしの第三者の測定では順番が入れ替わります。

この記事の価格は2026年11月4日に確認した値段が中心で、毎日変わることがあります。参考にした店と確認日は価格の確認日と参考元にまとめました。

比べる基準

  • 基準は5つです。ふた付きの保温、ふたなしの保温と保冷、洗い方、飲み方に合う量、値段です。
  • 運営者は家でサーモスのタンブラーを使います。氷が溶けにくい点が気に入っています。
  • 保温と保冷の数字は、公式と第三者の測定です。

マグやガラスまで含めた選び方はマグとタンブラーの選び方にまとめました。この記事はステンレスのタンブラーを選ぶと決めた人が、2ブランドのどちらにするかを決めるための記事です。

2つのブランドの成り立ち

サーモスの始まりは1904年です。BE-PALの記事によると、ドイツで世界初のガラス製魔法びんが製品化されました。1978年には前身の日本酸素が高真空のステンレス製魔法びんを開発し、2001年にサーモス株式会社ができました。

象印は1918年に、ガラスのマホービンの中びんの製造から始まりました。その後、ステンレスボトル、炊飯ジャー、電気ポットへ広げてきた会社です。どちらも100年を超える真空断熱の会社で、タンブラーの基本の作りは同じです。

だから差は「真空か、そうでないか」ではありません。ふたの作り、洗い方、形の好みです。売れ方も近いブランドです。2月のAmazonの売れ筋の記事では、サーモス JDP-401が1位、象印 SX-JS40が4位でした。

結論を表で見る

同じ容量の製品がそろっていないので、ふた付きとふたなしに分けて見ます。表の「有利」は、その基準での判定です。

基準サーモス象印有利
ふた付きの1時間の保温JDP-401 74℃以上SX-FA45 81℃以上象印
ふたなしの3時間の保温42℃、41℃34℃サーモス
1時間の保冷の表示7℃以下7℃以下同じ
3時間の保冷の測定11℃、15℃10℃象印
食洗機JDP、JDY、JDWは対応SX-FA、SX-DNは不可サーモス
持ち出す密栓の製品JOVなどSX-JS40など好みで分かれる
本体の軽さJDW-340 115gSX-DN30 130gサーモス
実売の例1,918円から2,200円からサーモス

保温と保冷の公式の数字は、各社の発表と家電 Watchの記事です。3時間の測定はhinataの2024年の記事で、サーモスはJDM-420とJDI-400、象印はSX-DN45です。実売は第三者の記事と店の表示の例です。

ふた付きの保温は象印が高い

まず公式の数字です。どちらもふた付きの商品で、1時間後の湯温の表示があります。象印の公式は室温20℃前後で95℃の湯を入れて測ると書いています。下の図は95℃から1時間で下がる幅です。

95℃の湯が1時間で下がる幅(公式の表示)
象印 SX-FA45(450ml)14℃以内
サーモス JDP-501(500ml)19℃以内
サーモス JDP-401(400ml)21℃以内
サーモス JDP-301(300ml)25℃以内

95℃から公式の下限の温度を引きました。サーモスの測定条件は象印と同じ前提で計算しています。

製品容量大きさ重さ1時間の保温1時間の保冷希望価格
サーモス JDP-301300ml高さ10.5cm約0.2kg70℃以上7℃以下5,500円
サーモス JDP-401400ml高さ13.5cm約0.2kg74℃以上7℃以下6,050円
サーモス JDP-501500ml高さ16cm約0.2kg76℃以上7℃以下6,600円
象印 SX-FA45450ml高さ約17cm約240g81℃以上7℃以下オープン

大きな容器ほど冷めにくいので、本来は同じ容量で比べたい数字です。そこで、容量が大きいJDP-501と比べても、SX-FA45のほうが5℃高くなっています。ふた付きで熱さを保つ力は、この2つでは象印が上です。

象印の公式は、ふたを付けると保温力が高まり、こぼれにくく、ほこりも入りにくいと説明しています。ただ、密閉の作りではありません。ふたをしたまま飲める回転式の飲み口ですが、持ち運ぶとこぼれることがあるので、机の上で使う製品です。

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ふたなしの測定はサーモスが高い

家で使う人の多くは、ふたを使わずに飲みます。その場合の数字は公式にありません。hinataの2024年の検証は、ふたを付けない3時間の変化を測っています。第三者の測定です。

製品容量重さ温水 84℃が3時間後冷水 6℃が3時間後
サーモス JDM-420420ml200g42℃11℃
サーモス JDI-400400ml200g41℃15℃
象印 SX-DN45450ml180g34℃10℃

温水はサーモスの2つが約41〜42℃で、象印は34℃です。冷水は象印が10℃で一番低く、サーモスのJDI-400は15℃でした。ふたなしで比べると、熱いものはサーモス、冷たいものは象印という結果になります。

マイベストの2026年の検証も見ておきます。90分後の湯温は、サーモス JDI-350が49.7℃、JDY-421Cが43.2℃、象印 SX-JS40が54.2℃でした。保冷はSX-JS40が7.7℃で、JDI-350が8.9℃です。製品が違うと順番も動きます。

製品容量90分後の湯温90分後の水温ふた付き3時間
象印 SX-JS40400ml54.2℃7.7℃62.7℃
サーモス ASTA-710710ml52.5℃7.5℃57.9℃
サーモス JDI-350350ml49.7℃8.9℃―
サーモス JDY-421C420ml43.2℃9.8℃―

この2つの検証から言えるのは、ブランドより製品で決まるということです。ふたを使わないタンブラーの差は、3時間で8℃ほどです。1時間で飲み切る人には、この差はあまり出ません。保温の数字より洗い方を先に見てください。

家で毎日使うなら洗い方で決める

毎日使う道具なので、洗い方の差は保温の差より長く効きます。ここがサーモスの一番の強みです。JDPは全パーツが食洗機に対応しています。JDY、JDW、JTCも食洗機に対応しています。

象印は製品で分かれます。SX-FAは公式が食器洗い乾燥機を使わないよう書いています。SX-DNもビックカメラの表示で非対応です。一方で、SX-JS40は食洗機に対応しています。象印を選ぶ人は、型番まで確かめてください。

製品食洗機洗う部品1年に手で洗う部品
サーモス JDY-420対応本体のみ0点
サーモス JDP-401全パーツ対応本体とふた0点
象印 SX-JS40対応本体とせんの2点0点
象印 SX-DN30不可本体のみ365点
象印 SX-FA45不可本体とふたの部品4点1,825点

1日1回洗う計算です。食洗機があって毎回使う場合を0点としました。SX-FA45のふたは部品4点と公式に書かれています。JDY-421Cの本体のみはマイベストの説明です。

食洗機がない家なら、差は小さくなります。手で洗うならSX-DN30のようなふたのない製品が楽です。象印の広口は約7.5cmで、手を入れて洗いやすい形です。内面のマット仕上げは、キズや汚れが目立ちにくいと説明されています。

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カフェオレと氷で余る量を計算する

ミルクを足す1杯の例で計算します。エスプレッソサイズのコーヒーに、冷たいミルクを容器の半分くらいまで入れます。アイスなら氷も入れます。マグとタンブラーの選び方ではコーヒーの割合を計算しました。ここでは、氷に使える余りを計算します。

製品容量ミルク(半分)コーヒー氷に使える余り
サーモス JDP-301300ml150ml40ml110ml
象印 SX-DN30300ml150ml40ml110ml
サーモス JDP-401400ml200ml40ml160ml
サーモス JDY-420420ml210ml40ml170ml
象印 SX-FA45450ml225ml40ml185ml
サーモス JDP-501500ml250ml40ml210ml

コーヒーを40mlとして、容量からミルクとコーヒーを引きました。満水まで入れる計算なので、実際は少し減ります。

300mlの製品は、余りが110mlです。氷を2〜3個入れると、すぐいっぱいになります。アイスのカフェオレまで考えるなら、400ml以上が安心です。この作り方なら、JDP-401かSX-FA45のサイズが基準です。

大きければ良いとは限りません。JDP-501は余りが210mlあり、氷は十分ですが、ミルクも増えるのでコーヒーの割合が下がります。カプセル1個で作るなら400mlほどが釣り合います。濃さの調整はカフェオレに合うカプセルの比較にまとめました。

口の広さも氷に関わります。象印の広口は約7.5cmです。サーモスのJDWは幅6.5cmと細く、第三者の記事は口が狭いと書いています。大きな氷を使う家では、JDWは避けてください。

マシンの下に入るか

運営者の不満は、タンブラーがマシンの下に入らないことです。だから小さなカップで淹れて移します。ネスプレッソで直接淹れたい人は、高さを先に見てください。

製品高さ向く使い方
サーモス JTC-3009.5cm低いマシンの下を狙う
象印 SX-DN3010cm低いマシンの下を狙う
サーモス JDP-30110.5cmトレイを外して試す
サーモス JDY-34013cm移して使う
サーモス JDP-40113.5cm移して使う
象印 SX-DN4514cm移して使う
象印 SX-FA45約17cm移して使う

JDP-301、SX-DN30、JTC-300は10cm前後です。象印の300mlは約130gと軽く、低い容器を探す人の候補です。ただ、300mlは氷の余りが少なくなります。高さと量は同時には取れません。手元のマシンを測ってから決めてください。

値段を100mlあたりで比べる

タンブラーは希望価格と実売の差が大きい商品です。JDP-301の希望価格は5,500円ですが、8月3日のAmazonは1,918円でした。実売の例で、100mlあたりを計算しました。

実売の例の100mlあたりの値段
サーモス JDP-401約514円
象印 SX-FA45約580円
サーモス JDP-301約639円
象印 SX-DN30約733円
象印 SX-JS40約795円

値段を容量で割りました。値段の時点は製品で違います。JDP-401とSX-FA45は7月14日、JDP-301は8月3日のAmazonです。SX-DN30はビックカメラ、SX-JS40はNTT-Xストアです。

100mlあたりはJDP-401が約514円で一番安く、SX-FA45が約580円です。差は約66円です。1日1回使えば、5年で1,825回です。JDP-401とSX-FA45の値段の差554円は、1回約30銭です。値段で決める理由はほとんどありません。

SX-JS40は約795円と高めですが、これは密栓の作りの分です。同じ条件で比べる相手はふた付きの携帯用です。家で使うだけの人が、持ち出す作りに払う必要はありません。

持ち出すなら密栓の製品

ここまでの製品は、机の上で使うものです。外へ持ち出すなら、密栓の製品を選びます。象印のキャリータンブラーは、せんとパッキンが一体の「シームレスせん」が特徴です。洗う部品は本体とせんの2つで、パッキンの付け忘れを防げます。

製品容量6時間の保温6時間の保冷備考
象印 SX-JA400.4L62℃以上9℃以下ハンドル、2021年発売時7,150円
象印 SX-KA400.4L59℃以上10℃以下フリップ、2021年発売時7,700円
サーモス JOV-420420ml71℃以上9℃以下第三者の記事の値

マイベストの検証ではSX-JS40が56商品の中で2位でした。保冷力が高く、パッキンがなく手入れが簡単という評価です。サーモスのJOV-420は折りたためる持ち手が特徴で、数字は第三者の記事の値です。買う前に公式の表示を見てください。

運営者のタンブラーは家で使うものです。職場で長く飲む人の選び方は職場のコーヒーの選び方も参考になります。外のコーヒーの値引きを使うならスターバックスとタリーズの比較に金額を書きました。

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使う場面ごとの判定

家の机でカフェオレ

サーモス JDP-401です。400mlあり、食洗機で洗えて、ふたも使えます。運営者のように仕事中に飲むなら、スライド式のふたでほこりも防げます。ミルクを入れた容器は、毎日きちんと洗える形が向いています。

ホットを長く飲む

象印 SX-FA45です。公式の81℃以上は今回の中で一番高い数字です。ふたをしたまま飲めるので、飲むたびに外さなくて済みます。手洗いの部品が増える点だけ、受け入れてください。

夏のアイスコーヒー

どちらも1時間の保冷は7℃以下の表示です。氷を入れやすい広口の象印か、食洗機で洗えるサーモス JDYを選びます。運営者が感じているとおり、タンブラーは氷が溶けにくい道具です。作り方はカプセルのアイスコーヒーの作り方にまとめました。

贈り物にする

相手の家の洗い方が分からないなら、食洗機に対応するサーモスが安全です。JDPは色の種類もあります。コーヒーと組み合わせるならコーヒーギフトの選び方も見てください。

2人で色をそろえる

サーモスのJDPは300、400、500mlで色が分かれます。象印のSX-FA45は4色です。どちらもそろえられますが、容量を変えて選べるのはサーモスです。

公開された口コミの好評点と不満点

第三者の検証と店のレビューから抜き出しました。SX-DN30はビックカメラで4.7(41件)です。

サーモス

口コミの好評点

  • 保温の検証で高い評価
  • 本体だけで洗えて手間が少ない
  • 全パーツ食洗機対応が便利
  • 陶器のような質感で結露しにくい

口コミの不満点

  • JDY-421Cは保温が物足りない
  • JDI-400は保冷が低めの結果
  • ふたなしはこぼれにくさが低い
  • ASTA-710はパーツが多い

象印

口コミの好評点

  • 軽くて持ちやすく飲みやすい
  • 結露しにくく書類が濡れない
  • 保冷力と飲みやすさが高評価
  • パッキンがなく手入れが簡単

口コミの不満点

  • SX-DNは3時間の保温が低い結果
  • SX-FA、SX-DNは食洗機が使えない
  • SX-FAのふたは密閉ではない
  • ふたなしはこぼれにくさが低い

サーモスへの不満は製品ごとの保温と保冷の差で、象印への不満は洗い方に集まります。つまり、サーモスは型番選びが大切で、象印は洗う環境が大切です。買う前に見る場所が違います。

合う人、合わない人

サーモス

合う人

  • 食洗機で毎日洗いたい人
  • 家の机で使う人
  • 300〜500mlから選びたい人
  • 実売の値段を抑えたい人

合わない人

  • ふた付きで長く熱くしたい人
  • 大きな氷を使いたい人(JDW)
  • 密栓で持ち歩きたい人(JDP)

象印

合う人

  • ふたをしたまま熱く飲みたい人
  • 持ち出す用の密栓がほしい人
  • 広口で洗いやすい形が好きな人
  • 手で洗うことが苦にならない人

合わない人

  • 食洗機で全部洗いたい人(SX-FA)
  • 部品を増やしたくない人
  • 300mlの小さな製品で氷も入れたい人

迷ったときの決め方

1. 場所を見る家だけか、外へ持ち出すかを決める外なら密栓の象印
2. 洗い方を見る食洗機で毎回洗うかを決める洗うならサーモス
3. 飲み方を見るホットを長く飲むかを考える長いならSX-FA45
4. 量を見るカフェオレと氷の量で決める400mlが基準

迷ったらサーモス JDP-401です。値段が安く、洗い方で困らず、量もカフェオレに足ります。ホットを1時間以上かけて飲む人だけ、SX-FA45に替えてください。ケトルやドリッパーも見直すなら電気ケトルと直火の細口ケトルの比較も読んでください。

価格の確認日と参考元

この記事の値段は、下の表の店やページで確認した時点のものです。確認した年はすべて2026年です。価格は毎日変わることがあり、セール、在庫、色、店によっても違います。送料、ポイント、クーポンは、本文で触れた場合を除いて計算に入れていません。

商品確認した価格参考にした店やページ確認日
サーモス JDP-301 / 401 / 5015,500円 / 6,050円 / 6,600円サーモスの発表11月4日
サーモス JDP-3011,918円(第三者の情報)ねとらぼに載るAmazon(8月3日時点)11月4日
サーモス JDP-4012,055円(第三者の情報)Fav-Logに載るAmazon(7月14日時点)11月4日
サーモス JDY-340 / 4204,400円 / 4,950円サーモスの発表11月4日
サーモス JDW-340 / 4203,850円 / 4,400円サーモスの発表11月4日
サーモス JTC-300 / 4005,500円 / 6,050円サーモスの発表11月4日
象印 SX-FA452,609円(第三者の情報)Fav-Logに載るAmazon(7月14日時点)11月4日
象印 SX-DN302,200円(希望価格3,270円の表示)ビックカメラ11月4日
象印 SX-DN301,979円(第三者の情報)ねとらぼに載るAmazon(8月3日時点)11月4日
象印 SX-JS403,180円NTT-Xストア11月4日
象印 SX-JS403,018円(第三者の情報)マイベストに載るAmazonのセール(9月8日更新)11月4日
象印 SX-JA40 / SX-KA407,150円 / 7,700円(2021年発売時)家電 Watch11月4日

価格は確認時点の表示価格です。第三者の記事の価格は、その記事の時点の値段です。購入前に販売ページで最新の価格を確認してください。

よくある質問

保温はどちらが強いですか?

ふた付きの公式の数字はSX-FA45の81℃以上が高く、ふたなしの第三者の測定ではサーモスが高い例があります。

保冷はどちらが強いですか?

1時間の表示はどちらも7℃以下の製品があります。3時間の測定では象印 SX-DN45が10℃でした。

食洗機が使えるのはどれですか?

サーモスのJDP、JDY、JDWと、象印のSX-JS40です。象印のSX-FAとSX-DNは使えません。

カフェオレにはどの大きさがいいですか?

ミルクを半分入れて氷も足すなら400mlが基準です。300mlだと氷の余りは約110mlです。

持ち運べますか?

SX-FA45は密閉ではありません。JDPもスライド式のふたです。持ち運ぶならSX-JS40のような密栓の製品を選びます。

どちらが安いですか?

実売の例ではJDP-301が1,918円、SX-DN30が2,200円です。時期と店で変わります。

マシンの下に入りますか?

高さ10cm前後のJDP-301、SX-DN30、JTC-300が候補です。手元のマシンを測ってください。

運営者はどちらを使っていますか?

サーモスです。家で使っていて、氷が溶けにくい点が気に入っています。