注ぎ方で味を動かしたい人はハリオ V60、毎回の味のぶれを減らしたい人はカリタ ウェーブです。値段は本体も紙もV60が安く、週3回なら5年で約7,000円の差です。形の説明より先に、同じ粉と湯で何が変わるかを比べました。

この記事の価格は2026年11月4日に確認した値段が中心で、毎日変わることがあります。参考にした店と確認日は価格の確認日と参考元にまとめました。

比べる基準

  • 基準は5つです。味を決める場所、手順、紙代、本体の値段と素材、買いやすさです。
  • 味についてはメーカーの説明と第三者の記事を紹介し、判定はこのサイトの判断です。

5つのメーカーの違いはコーヒードリッパーの比較に、道具のそろえ方はハンドドリップの始め方にまとめました。この記事は人気の2つだけを並べ、「あなたはどちらか」を決めるための記事です。

結論を表で見る

2つの差を1行で言うと、V60は人が味を決める道具で、ウェーブは道具が味をそろえる道具です。表の「有利」は、その基準で誰にとって得かを示しています。

基準ハリオ V60カリタ ウェーブ有利
形円すい、大きな1つ穴底が平ら、3つ穴好みで分かれる
味を決めるもの注ぐ速さ形と紙が流れを整える好みで分かれる
1〜2杯用の本体550円(樹脂)3,080円(ガラス)V60
紙1枚約3.7円約9.5円V60
第三者のレシピの注ぐ回数3回4回V60
注ぎ終わりの時刻60秒140秒V60
注ぎ方のずれへの強さ影響を受けやすい受けにくいウェーブ
割れない素材の選びやすさ樹脂が標準ステンレスが高めV60

本体と紙の値段は11月4日に公式で確認しました。ウェーブの紙はカリタ公式の50枚473円で計算しています。回数と時刻は京都の店Kurasuのレシピで、第三者の情報です。

2つの道具の成り立ち

V60はハリオの円すい形ドリッパーです。名前は円すいの角度の60度から来ています。内側には「スパイラルリブ」と呼ぶ、らせんの溝があります。素材はプラスチック、磁器、耐熱ガラス、金属の4つから選べます。

ハリオの説明では、底の大きな穴はお湯をせき止めません。だから、注ぐ速さがそのまま味に出ます。速く注ぐとすっきりし、ゆっくり注ぐとコクが出ると書いています。道具に任せず、手で決める設計です。

ウェーブはカリタの平底のシリーズです。波の形の専用の紙を使います。第三者の記事によると、紙には20個のウェーブがあり、底が平らなので粉の層がそろいやすくなります。穴は3つで、コーヒーが長くとどまりにくい形です。

カリタのウェーブの打ち出し方は、V60と逆です。多少偏って注いでも、お湯がなじむことを特徴にしています。手の差を小さくする考え方です。V60が「変えられる」道具なら、ウェーブは「変わりにくい」道具です。

同じ粉13gと湯200gで手順はどう違うか

比べやすいレシピがあります。京都のコーヒー店Kurasuは、V60とウェーブの淹れ方を、どちらも粉13g、湯200g、90〜91℃で公開しています。条件が同じなので、道具による手順の差だけが見えます。第三者の情報です。

時刻V60ウェーブ
0秒30gを注ぐ40gを注ぐ
30秒100gまで注ぐ蒸らしている
40秒―100gまで注ぐ
60秒200gまで注ぐ待つ
110秒落ち切るのを待つ150gまで注ぐ
140秒落ち切るのを待つ200gまで注ぐ
同じ粉と湯で、最後のお湯を入れる時刻
V60 最後のお湯を入れる時刻60秒
ウェーブ 最後のお湯を入れる時刻140秒

KurasuのV60とウェーブのレシピの時刻です。落ち切るまでの時間は入っていません。

最後のお湯を入れる時刻は、V60が60秒、ウェーブが140秒です。ウェーブのほうが2.3倍長く、湯を分けて少しずつ入れています。1回に注ぐ量の一番大きな数字も、V60が100g、ウェーブが60gです。

蒸らしの湯も違います。V60は粉の約2.3倍、ウェーブは約3.1倍です。平らな底は粉の層が薄く広がるので、全体を湿らせる湯が多めでも、湯が先に抜けにくいと読めます。数字の比較はこのサイトの計算です。

この表は、向く人の差も教えてくれます。V60は60秒の間に2回の判断があります。どこに、どの速さで注ぐかです。ウェーブは手数が1回多い代わりに、1回の量が小さいので、1回の失敗の重さが軽くなります。

ただ、これはKurasuのレシピの1例です。ハリオ公式の案内では、蒸らしの湯は粉の2倍で、そのあと3回に分けて注ぎます。ウェーブも第三者の記事では3回の例があります。回数より、「1回の量が小さいほど手のずれが薄まる」と覚えてください。

失敗の形が違う

2つを選ぶときは、成功の味より失敗の形を比べると分かりやすくなります。V60は速く注ぎすぎると、すっきりを通り越して軽い味になります。第三者の記事でも「スピーディゆえに豆のおいしさが出切らない可能性」があると書かれています。

マイベストの検証では、V60 01は香り、甘み、酸味が高く評価された一方で、雑味が少し入って後味に残りました。同じ形でも、注ぎ方と粉で結果に幅が出ることが分かります。慣れるまでは、同じ粉で速さだけ変えてください。

ウェーブの失敗は逆方向です。コーヒー豆研究所のレシピは、平らな底は湯がとどまりやすいので、温度はV60より少し低めが扱いやすいと書いています。時間が長くなりやすい形なので、温度と回数で調整します。

困りごとV60で試すことウェーブで試すこと
薄いゆっくり注ぐ、粉を増やす粉を増やす
重い、苦い速く注ぐ、挽き目を粗くする温度を下げる、回数を減らす
毎回味が違う湯量と時刻を決めて計る手順を固定する
時間がかかる注ぐ回数を減らすV60より長い前提で考える

公式の説明と第三者のレシピから、このサイトが整理しました。

濃い味にしたいときの粉の量

運営者の好みは深煎りでコクが強い味です。カプセルに慣れていると、ドリップは濃さが足りないと感じることがあります。第三者のレシピでは、Kurasuは粉13gに湯200gです。コーヒー豆研究所のウェーブは粉14gに湯210gで、V60より少し濃いめと説明しています。

粉を増やすと1杯はいくらになるでしょうか。運営者がよく買うカルディのイタリアンローストは200g 1,274円です。この値段で、粉の量ごとに紙代まで足しました。

粉の量粉代V60の1杯ウェーブの1杯
10g約64円約67円約73円
13g約83円約87円約92円
15g約96円約99円約105円

粉を10gから15gに増やしても、1杯の差は約32円です。紙の差の約6円より、粉の差のほうがずっと大きくなります。濃くしたい人は、ドリッパーを替える前に粉を2g足してください。味の変化も値段も、まず粉の量に出ます。

カルディのイタリアンローストについてはレビューにまとめました。ドリップ全体の1杯の値段は家のコーヒー1杯の値段の比較で見られます。

紙代を週の回数で計算する

ハンドドリップを毎日する人は多くありません。そこで、週の回数で分けて1年の紙代を計算しました。V60 01のホワイトは100枚374円、ウェーブ155の紙は50枚473円です。

飲み方1年の紙V60ウェーブ差
週1回52枚194円492円297円
週3回156枚583円1,476円892円
毎日1杯365枚1,365円3,453円2,088円
毎日2杯730枚2,730円6,906円4,176円

週1回なら1年の差は約300円です。毎日2杯でも約4,200円です。ドリップを時々楽しむ人にとって、紙代の差は決め手になりません。反対に、毎日1杯淹れる人は、2年で本体の値段を超える差になります。

見落としがちなのが、1袋が何年もつかです。週1回の人なら、V60の100枚は約2年かかります。ハリオには40枚209円の袋もありますが、1枚は約5.2円に上がります。試しに使うだけなら、この小さい袋で足ります。週1回でも1年で使い切る計算なので、小さい袋のほうが保管は楽です。

飲み方V60 100枚がもつ期間ウェーブ 50枚がもつ期間
週1回約1.9年約1.0年
週3回約0.6年約0.3年
毎日1杯約0.3年約0.1年
毎日2杯約0.1年約0.1年

本体と紙を足した5年の合計

本体はV60 01の550円と、WDG-155の3,080円で計算します。5年間で買い替えはしない前提です。

本体と紙の5年の合計
週1回 V60約1,522円
週3回 V60約3,467円
毎日1杯 V60約7,376円
週1回 ウェーブ約5,540円
週3回 ウェーブ約10,459円
毎日1杯 ウェーブ約20,344円

本体の値段に、紙1枚の値段と5年の枚数を掛けた金額を足しました。粉代は入っていません。

週3回の5年で、V60は約3,500円、ウェーブは約1万500円です。差は約7,000円で、1杯あたり約9円です。粉13gの約83円と比べると、1割ほどの上乗せです。安定した味にこの差を払うかどうかが判断の分かれ目です。

差の6割強は紙から来るので、後から効いてきます。買うときの2,530円の差より、続く紙代のほうが大きくなります。毎日飲むと決めている人は、本体の値段より紙の値段を見てください。

サイズと素材の選び方

名前の数字の読み方が違います。V60は01、02、03で、1〜2杯、1〜4杯、1〜6杯です。ウェーブは155と185で、155が1〜2人用、185が2〜4人用です。紙もサイズごとに別なので、本体と同じ番号を買います。

商品素材杯数値段確認した場所
V60 01 クリアAS樹脂1〜2杯550円ハリオ公式
V60 02 クリアAS樹脂1〜4杯660円ハリオ公式
V60 03 クリアAS樹脂1〜6杯880円ハリオ公式
WDG-155耐熱ガラス1〜2人3,080円カリタ公式
ウェーブドリッパー 155 Sステンレス1〜2人4,950円カリタ公式
WDC-155銅1〜2人11,550円カリタ公式
WDS-155ステンレス1〜2人3,672円第三者の記事のAmazon

WDS-155の値段はFav-Logの記事で、9月3日時点のAmazonの表示です。V60 01も同じ記事では420円でした。

素材で見ると、V60は樹脂が標準で、割れの心配が小さい素材です。WDG-155はガラスの本体が80g、ホルダーを含む商品全体で136gです。155 Sのステンレスは138gで、重さはほぼ同じです。割れないことを重視するなら、ウェーブはステンレスを選びます。

カップの上に直接置くなら、大きさも見てください。WDG-155の本体は115×110mmです。口の小さいマグに置くなら、載るかを先に測ってください。2杯以上を落とす日が多いなら、サーバーと組み合わせる前提で考えます。

素材の差は値段にもはっきり出ます。ウェーブは耐熱ガラスのWDG-155が3,080円、ステンレスの155 Sが4,950円、銅のWDC-155が11,550円です。V60 01は樹脂なら550円です。本体より紙と粉に予算を回したい人には、樹脂のV60が合います。

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紙の買いやすさ

V60の紙は種類が多く、ハリオ公式だけで17商品あります。白のホワイトと、茶色のミスティがあり、40枚、100枚、箱入りから選べます。01の100枚はホワイト374円、ミスティ396円で、差は22円です。

ウェーブは専用の紙が前提です。カリタは「ウェーブ型ドリッパーには、専用ウェーブフィルターをお使いください」と案内しています。波の形が味の設計の一部なので、紙が切れた朝に普通の紙で代わりにはできません。買い置きを1袋持つと安心です。

紙を片方にそろえたい人には、ORIGAMIのように円すいの紙とウェーブの紙の両方が使えるドリッパーもあります。詳しくはドリッパーの比較を見てください。紙そのものをやめたい人はペーパーと金属フィルターの比較が参考になります。

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使う場面ごとの判定

平日の朝に1杯

ウェーブが合います。手順を決めて同じように動けば、味が近くなります。寝起きで手元がぶれても、影響が小さくなります。ただ、注ぎ終わりまでの時間は長めです。朝の時間が足りない人は、ボタンで淹れる道具も比べてください。

休日にゆっくり1杯

V60が合います。運営者は最初に30秒ほど蒸らし、少しずつ全ての粉にかかるようにゆっくり注ぎます。このように淹れる時間を楽しむ人は、速さで味が変わるV60のほうが楽しめます。同じ粉で速さだけ変えると、違いが分かります。

2杯を続けて淹れる

ウェーブが有利です。1杯目と2杯目の差が出にくい形だからです。2人分を1回で落とすならV60 02かウェーブ185です。人数が増えるなら、1杯ごとに手を動かさなくて済むドリップバッグも候補です。

キャンプや旅行

V60の樹脂が軽く、割れません。ただ、外での紙の管理まで考えると、運営者のように旅行やキャンプではドリップバッグを飲む方法もあります。ドリッパーを持っていくのは、外でも淹れる時間を楽しみたい人です。

カフェオレ用に濃く落とす

どちらでもできます。粉を増やし、湯を減らします。運営者はカフェオレをカプセルで作りますが、ドリップで作るなら濃さが足りるかが問題です。粉の量を2gずつ変えて、牛乳に負けない濃さを探してください。

公開された口コミの好評点と不満点

第三者の記事と検証から抜き出しました。ROOMIEの記事は2018年のもので、今の値段とは違います。

ハリオ V60

口コミの好評点

  • 香り、甘み、酸味が高く評価された
  • セットと手入れが簡単
  • さわやかでサッパリ飲める
  • 浅煎りが好きな人に向く

口コミの不満点

  • 雑味が少し入り後味に残った
  • 豆のおいしさが出切らない場合がある
  • ちょっと上級者むき

カリタ ウェーブ

口コミの好評点

  • 安定した味になる
  • 失敗しにくく初心者に向く
  • まろやかで豆の甘みを感じる
  • 偏って注いでもなじむ

口コミの不満点

  • ガラスは割れやすい
  • 専用の紙が別に要る
  • ステンレスも注ぎ方に慣れが要る

評価の言葉がきれいに逆向きです。V60は「味が出る代わりに難しい」、ウェーブは「安定する代わりに値段が高い」です。どちらが上かではなく、何を払うかの違いです。手間を払うか、お金を払うかと読み替えると決めやすくなります。

合う人、合わない人

ハリオ V60

合う人

  • 淹れる時間そのものを楽しみたい人
  • 注ぐ速さで味を変えてみたい人
  • 本体と紙を安くしたい人
  • 週に数回だけ淹れる人

合わない人

  • 毎回同じ味がほしい人
  • 注ぎ方を考えたくない人
  • 計量やタイマーが面倒な人

カリタ ウェーブ

合う人

  • 毎朝同じ手順で飲みたい人
  • 家族で交代して淹れる人
  • 注ぎ方に自信がない人
  • 紙代の差を気にしない人

合わない人

  • 紙を近所で買えない人
  • 急いで淹れたい人
  • 本体を安く済ませたい人

迷ったときの決め方

1. 回数を見る週に何回淹れるかを決める週1回なら値段の差は小さい
2. 目的を見る楽しむか、同じ味を飲むかを決める楽しむならV60
3. 紙を見るウェーブの紙を買える店があるかを見るなければV60
4. 最初の1個迷い続けるならV60 01を買う550円で試せる

迷ったらV60 01を先に買うのが安全です。550円なので、合わなくても負担が小さいからです。注ぎ方が難しいと感じたら、ウェーブを足せば比べられます。逆の順番だと、最初に3,000円ほどかかります。

ケトルを持っていない人は、注ぎやすさが手順に直結します。電気ケトルと直火の細口ケトルの比較も一緒に見てください。豆から挽くかどうかは豆と粉の比較で判断できます。

価格の確認日と参考元

この記事の値段は、下の表の店やページで確認した時点のものです。確認した年はすべて2026年です。価格は毎日変わることがあり、セール、在庫、色、店によっても違います。送料、ポイント、クーポンは、本文で触れた場合を除いて計算に入れていません。

商品確認した価格参考にした店やページ確認日
ハリオ V60 透過ドリッパー クリア01 550円、02 660円、03 880円ハリオ公式11月4日
V60 ペーパーフィルター 01 ホワイト100枚 374円、40枚 209円ハリオ公式11月4日
V60 ペーパーフィルター 01 ミスティ100枚 396円ハリオ公式11月4日
カリタ WDG-155(CL)3,080円カリタ公式11月4日
カリタ ウェーブドリッパー 155 S4,950円カリタ公式11月4日
カリタ WDC-15511,550円カリタ公式11月4日
カリタ KWF-15550枚 473円カリタ公式11月4日
カリタ WDS-1553,672円(第三者の情報)Fav-LogのAmazonの表示(9月3日時点)11月4日
V60 01 クリア420円(第三者の情報)Fav-LogのAmazonの表示(9月3日時点)11月4日
カルディ イタリアンロースト200g 1,274円カルディ公式オンラインストア11月4日

価格は確認時点の表示価格です。第三者の記事の価格は、その記事の時点の値段です。購入前に販売ページで最新の価格を確認してください。

よくある質問

V60とウェーブはどちらが初心者向きですか?

味のぶれが小さいのはウェーブです。安く試すならV60 01の550円です。最初の1個は値段で選んでも問題ありません。

味はどう違いますか?

第三者の記事では、V60はさわやか、ウェーブはまろやかと書かれています。V60は注ぐ速さで変わります。

紙代はいくら違いますか?

1枚でV60が約3.7円、ウェーブが約9.5円です。週3回なら1年で約890円の差です。

ウェーブに普通の紙は使えますか?

カリタは専用のウェーブフィルターを使うよう案内しています。形の違う紙は使わないでください。

V60に向いた粉の量はどれくらいですか?

Kurasuのレシピは粉13gに湯200gです。ハリオ公式の例は粉10gに湯140mlです。

ウェーブはガラスとステンレスのどちらがいいですか?

割れないことを重視するならステンレスの155 Sです。値段は4,950円で、ガラスのWDG-155の3,080円より高くなります。重さはほぼ同じです。

155と185はどちらを買えばいいですか?

1〜2人なら155、2〜4人なら185です。紙もサイズを合わせて買います。

2つとも買う意味はありますか?

あります。同じ粉で比べると、注ぎ方と形の差が分かります。V60 01を先に買い、足りなければウェーブを足す順番が安く済みます。