デロンギのアイコナは、運営者が使っている電気ケトルのシリーズです。温度設定の付いた細口のモデルは、2026年7月にKBOE1260Jへ新しくなりました。保温は20分から60分に延び、操作音も消せるようになっています。この記事では公式の仕様と公開された口コミをもとに、新型と旧型の違い、コーヒーに合うかどうかを整理します。

この記事の価格は2026年11月4日に確認した値段が中心で、毎日変わることがあります。参考にした店と確認日は価格の確認日と参考元にまとめました。

運営者とアイコナ

運営者はデロンギ アイコナの電気ケトルを使っています。機能の説明は公式の仕様をもとにし、評価は第三者のレビューと公開された口コミを紹介します。

デロンギとアイコナのシリーズ

デロンギはイタリア生まれの家電ブランドで、日本ではコーヒーマシンやオイルヒーターで知られています。電気ケトルも幅広く扱います。公式のケトルのページには、アイコナ、アクティブ、セタ、ディスティンタ・ペルラ、エクレティカなどのシリーズが並びます。

アイコナの中にも、いくつかのモデルがあります。名前が似ているので、最初に整理します。コーヒーのために細口を選ぶなら、見るのは「温度設定機能付き電気カフェケトル」です。アイコナ・ヴィンテージは注ぎ方を切り替えられる別のモデルで、レトロな形が特徴です。

名前型番注ぎ口の説明温度設定発売
アイコナ 温度設定機能付き電気カフェケトルKBOE1260J細口5段階2026年7月2日
同じ名前の旧型KBOE1230J細口5段階2019年3月1日
アイコナ・ヴィンテージ 電気ケトルKBOV1240Jフルとドリップを切り替え―2026年7月2日
アイコナ・ヴィンテージ コレクションKBOV1200J―なし―

コーヒー向けのケトルの選び方全体は電気ケトルの選び方にまとめました。あちらは細口と広口を6台で比べた記事で、アイコナは載っていません。この記事は、アイコナを買うか、買うならどの型かを決めるためのものです。

新型KBOE1260Jの仕様

新型は2026年6月4日に発表され、7月2日に発売されました。9月24日にはECと直営店限定のペブルグレーも加わり、色は4つです。容量は1.0Lで、消費電力は1200Wです。温度は50、60、80、95、100℃の5段階で、ボタンで選びます。

容量1.0L
消費電力1200W
温度設定50/60/80/95/100℃
保温60分(100℃を除く)
本体の重さ約0.9kg
台座込みの重さ約1.4kg
本体の大きさ幅265×奥行170×高さ195mm
台座込みの大きさ幅265×奥行215×高さ230mm
電源コード1.3m
保証1年

機能の説明で目立つのは細口の注ぎ口です。公式は、湯量を細かく調整しながら狙った場所に注げると説明しています。ほかに片手で開閉できるふた、本体になじむ水量計、指紋が付きにくい凹凸加工の表面があります。自動で電源が切れる機能と、空だき防止も付いています。

リニューアル全体の狙いとして、デロンギは注ぎやすさ、操作性、安全性の向上を挙げています。Sマークの承認も取りました。転倒時の湯もれを軽減する構造も新しい説明です。ここで大事なのは「軽減」という言葉で、湯もれを防ぐとは書かれていません。ケーズデンキの仕様欄でも、転倒時湯もれ防止機能は「無」です。

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新型と旧型の違い

旧型のKBOE1230Jは2019年に発売された長寿モデルで、公式のケトルのページにも新型と一緒に載っています。温度の段階と容量は同じなので、違いは使い勝手の部分に集まります。公開された仕様を並べました。

項目新型 KBOE1260J旧型 KBOE1230J
発売2026年7月2日2019年3月1日
容量1.0L1.0L
温度設定5段階5段階
保温60分20分
操作音3段階とオフ調整できない(第三者のレビュー)
ふた片手で開閉取り外し式
台座込みの大きさ幅265×奥行215×高さ230mm幅270×奥行220×高さ250mm
台座込みの重さ約1.4kg約1.4kg
転倒時の湯もれ軽減する構造―
値段の例公式16,800円、価格.com 15,120円公式の販売ページ14,800円

違いの中で毎日効くのは、保温の3倍と操作音です。レンティオのレビューは旧型の不満として、電子音が大きく、音量の調整もオフもできないことを挙げていました。夜には使いにくいという内容です。新型の音量調整は、この不満に直接答えています。朝早く淹れる人や、子どもが寝たあとに使う人には大きな差です。

高さは台座込みで20mm低くなりました。奥行きも5mm減っています。ただ本体の幅はほとんど変わらないので、置き場所が劇的に空くわけではありません。旧型のレビューには本体と台座が大きいという不満があり、新型でも小型のケトルのような大きさにはなりません。

置き場所を決めるときは、台座込みの大きさで考えてください。新型は幅265×奥行215×高さ230mmです。電源コードは1.3mなので、コンセントまでの距離も先に測っておくと安心です。本体だけでも約0.9kgあるので、持ち上げやすい高さに置くと注ぎやすくなります。保証は1年です。

値段は、公式の表示同士なら2,000円差です。価格.comの15,120円と比べると、差は320円まで縮みます。価格.comの検索画面には、Amazonで色によって13,800円という表示もありました。旧型が大きく値下がりしていない限り、新型を選ぶ方が筋の通った買い方です。

5段階の温度をコーヒーでどう使うか

温度設定は、コーヒーでは100℃と95℃、80℃の3つが中心になります。50℃と60℃は、低い温度で飲むお茶など、コーヒー以外に向く段です。レンティオのレビューも、このケトルをコーヒー専用より家族で幅広く使う道具と評価しています。

設定使う場面の例根拠
100℃インスタント、カップ麺、ドリップバッグの「熱湯」UCCは熱湯で案内
95℃バシャコーヒーのコーヒーバッグ公式の案内が95℃
80℃お茶、ぬるめの1杯当サイトの目安
50、60℃玉露などコーヒー以外の飲み物第三者のレビュー

惜しいのは85℃と90℃がないことです。レンティオのレビューも、コーヒー向けの温度として残念だと書いています。深煎りを低めの温度で淹れたい人は、95℃で沸かしてから少し待つか、1℃刻みのモデルを選ぶことになります。温度と焙煎の関係は電気ケトルの選び方で解説しました。

95℃の段が役に立つのは、公式に95℃の指定がある商品です。バシャコーヒー 1910のレビューで書いたコーヒーバッグが、その例です。ボタン1つで合わせられるので、温度計を出す手間がありません。ただし細かな温度にこだわらないなら、温度設定なしの安いケトルでも困りません。

保温60分はどこで効くか

保温の説明には、見落としやすい条件があります。公式の表記は「60分、100℃設定時を除く」です。つまり100℃で沸かすと保温は働きません。コーヒーのために保温を使うなら、95℃か80℃の段で沸かす必要があります。レンティオによると、旧型ではケトルを持ち上げると保温が解除されました。

保温が効くのは、飲む時間がばらばらな朝や、2杯目を少し後で淹れる場面です。1杯目のあとに洗い物をしても、60分なら95℃の段のお湯が待っています。ハンドドリップで1杯ずつ丁寧に淹れる人にも、20分と60分の差がはっきり出ます。旧型の20分では、来客の話が長引くと切れてしまいます。

持ったときの重さを計算する

注ぎやすさは、注ぎ口の形だけでなく重さで決まります。本体は約0.9kgで、水は1Lで約1kgです。入れた水の量ごとに、手で持つ重さを計算しました。

アイコナ KBOE1260Jの持ち上げる重さ
1杯 140ml約1.04kg
2杯 280ml約1.18kg
4杯 560ml約1.46kg
満水 1,000ml約1.90kg

本体0.9kgに水の重さを足した計算です。台座は持ち上げないので含めていません。

1杯分なら約1.04kgですが、満水なら約1.9kgです。ペットボトル2Lの重さに近く、片手で細く注ぎ続けるには重い数字です。細口の良さが出るのは、1〜2杯分を沸かすときです。来客で4杯淹れる日は、2回に分けて沸かす方が手首の負担が減り、細く注ぎやすくなります。

容量の大きさも、この計算と一緒に考えてください。後で比べる細口の4台は600〜800mlなので、1.0Lは余裕があります。ただ満水で使う場面はコーヒーより料理や家族のお茶で、コーヒーだけなら余裕の分は使いません。容量を重く見るのは、ケトルを1台で済ませたい家庭です。

沸く時間と電気代の目安

公式の仕様に沸く時間はありません。レンティオが旧型で測った値は、16.8℃の水1Lを100℃まで6分弱です。消費電力は新型も同じ1200Wなので、この実測を6分として比例で計算しました。電気代は31円/kWhで出しています。

お湯の量沸く時間の目安電気代の目安
140ml約50秒約0.5円
280ml約101秒約1.0円
560ml約202秒約2.1円
1000ml約360秒約3.7円

時間も電気代も第三者の実測をもとにした当サイトの計算です。実際には本体を温める分があるので、少量ほど比例より長くなります。季節の水温でも変わります。1杯分が1分弱というのは、コーヒーを待つ時間としては十分に短いです。

1日2回、140mlずつ沸かすと1年で約380円です。コーヒー代と比べると、電気代の差は気にしなくてよい金額です。保温を使うと電力は増えますが、保温の消費は公式の仕様に数字がないので、ここには含めていません。沸かし直しが減る便利さの方が、選ぶ理由になります。

ほかの細口ケトルとの位置づけ

電気ケトルの選び方で比べた細口の4台と並べました。値段はその記事で11月4日に確認した値です。アイコナの特徴は、細口の中で容量が一番大きいことです。

モデル値段の例容量温度設定
アイコナ KBOE1260J15,120円1,000ml5段階
ティファール カフェ ロック コントロール10,251円800ml8段階
カリタ KEDP-60012,700円600ml1℃刻み
バルミューダ KPT01JP14,960円600mlなし
ハリオ V60 EVT-80-HSV20,000円(本体価格)800ml1℃刻み
満水で淹れられる140mlの杯数
象印 CK-DC10約7.1杯
アイコナ KBOE1260J約7.1杯
ティファール カフェ ロック コントロール約5.7杯
ハリオ V60 EVT-80-HSV約5.7杯
カリタ KEDP-600約4.3杯
バルミューダ KPT01JP約4.3杯

容量を140mlで割りました。象印 CK-DC10は広口の比較用です。

値段だけならティファールが約4,900円安く、温度も8段階あります。温度の細かさならカリタやハリオです。アイコナが勝つのは容量と、保温60分、見た目の組み合わせです。コーヒー専用の道具を探す人より、家族の飲み物全部を1台で済ませたい人に合うケトルです。

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コーヒーの注ぎやすさの評価

細口なら何でもドリップに向くわけではありません。レンティオの旧型のレビューは、注ぎ口が短く角度もないので、注ぐ位置が高くなり水流がぶれやすいと書いています。深いドリッパーには向きにくいという指摘です。一方で、良い点には細口で湯量を安定させやすいことも挙げています。

この評価は旧型のものです。新型について、デロンギは全シリーズ共通で注ぎやすさを向上したと説明しています。ただし注ぎ口の長さや角度の数字は公開されていません。新型の評価は価格.comの1件のレビューだけで、細い注ぎ口は湯量を調整しやすくドリップに合うという内容でした。

ハンドドリップを毎日の趣味にする人は、店で持ってみて注ぎ口の形を確かめてください。ドリップバッグが中心なら、注ぐ量が少ないので、この差は小さくなります。ドリッパーの深さとの相性はコーヒードリッパーの比較も参考になります。

安全と手入れで知っておくこと

電気ケトルの事故で気をつけたいのは、倒したときの湯もれです。アイコナの新型は湯もれを軽減する構造ですが、防止ではありません。同時に出たアクティブの説明には注ぎ口の給湯ロックがありますが、アイコナの説明にはありません。小さな子どもがいる家庭は、手の届かない場所に置いてください。

第三者の記事には、本体が高温になりやすいという注意もあります。ステンレスの本体なので、沸かした直後は表面に触れないようにします。アクティブの説明にある二重構造は、アイコナの説明には書かれていません。安全面を重く見るなら、電気ケトルの選び方の転倒の項目も読んでください。

手入れの面では、指紋が付きにくい表面が日々の拭き掃除を楽にします。第三者のレビューは、水量計が外から見えて便利だと評価していました。細口のケトルは水量が見えないものもあるので、毎回量を確かめたい人には小さくない利点です。ふたは片手で開閉できます。

公開された口コミ

口コミの好評点

  • 見た目が上品で指紋が付きにくい
  • 細口で湯量を調整しやすい
  • 温度を選べてコーヒーや紅茶に使い分けられる
  • 水量計が見やすい
  • 沸くのが細口にしては早い(第三者の実測)

口コミの不満点

  • ボタンや完了の電子音が大きい(旧型)
  • 注ぎ口が短く水流がぶれやすい(旧型)
  • 85℃と90℃がない
  • 本体と台座が大きい
  • 電気ケトルとしては値段が高い

レンティオのレビュー(旧型)、価格.comのレビュー(新型1件)、第三者の記事の要約です。Amazonの旧型の評価は第三者の記事によると4.4点、2,254件です(2025年4月更新の記事)。

新型の口コミはまだ少なく、価格.comの評価は5.00点ですが1件だけです。ケーズデンキのページにもレビューはありません。旧型の評価を新型にそのまま当てはめることはできませんが、不満の一部は新型で解消されています。音の不満は機能で解決され、大きさの不満は少しだけ改善しました。

残る不満は、温度の段階と注ぎ口です。温度は同じ5段階なので、85℃が欲しい人の答えは新型でも変わりません。買ってから後悔する人がいるとすれば、この2点です。コーヒーのためだけに1万円台を払うなら、ここを先に確かめてください。

どんな人に合うか

合う人

  • 細口で見た目のよいケトルを台所に置きたい
  • 家族で1Lまで沸かす
  • お茶やミルクにも温度を使い分けたい
  • 淹れている間に冷めるのが気になる
  • 朝や夜に音を出したくない

合わない人

  • 1℃刻みで温度を決めたい
  • ハンドドリップの注ぎにこだわる
  • 1万円以内で済ませたい
  • 倒れたときの湯もれ防止を重く見る
  • 置き場所が小さい

カプセルのマシンだけで飲む家庭なら、コーヒーのためにケトルは要りません。ドリップバッグやインスタントを飲むなら、温度設定なしの安いケトルでも足ります。このケトルの値段に意味が出るのは、温度設定と見た目と保温を、家族の毎日の中で使い切れる家庭です。

買うならどれか

結論は新型のKBOE1260Jです。保温と音量調整の差に対して、価格.comの値段差は小さいからです。旧型を選ぶのは、大きな値下げを見つけたときです。コーヒーの温度を細かく決めたいなら、アイコナではなくカリタかハリオに進んでください。値段を抑えるならティファールです。

色は新型で4つあります。グラファイトブラック、ビターグレージュ、ピースフルホワイトに、ECと直営店限定のペブルグレーです。価格.comでは色で値段が違うことがあるので、好みの色の値段を見て決めてください。公式の販売ページは16,800円で、3,980円以上は送料無料、配送から8日以内の返品の案内があります。

価格の確認日と参考元

この記事の値段は、下の表の店やページで確認した時点のものです。確認した年はすべて2026年です。価格は毎日変わることがあり、セール、在庫、色、店によっても違います。送料、ポイント、クーポンは、本文で触れた場合を除いて計算に入れていません。

商品確認した価格参考にした店やページ確認日
デロンギ アイコナ KBOE1260J16,800円デロンギ公式11月4日
デロンギ アイコナ KBOE1260J15,120円価格.comの最安値11月4日
デロンギ アイコナ KBOE1260J ペブルグレー、ホワイト13,800円価格.comの検索結果に載るAmazon11月4日
デロンギ アイコナ KBOE1260J-BG15,120円ケーズデンキ11月4日
デロンギ アイコナ KBOE1230J14,800円デロンギの販売ページ11月4日
ティファール カフェ ロック コントロール10,251円価格.comの最安値11月4日
カリタ KEDP-60012,700円価格.comの最安値11月4日
バルミューダ KPT01JP14,960円価格.comの最安値11月4日
ハリオ EVT-80-HSV20,000円(本体価格)ハリオ公式11月4日

価格は確認時点の表示価格です。第三者の記事の価格は、その記事の時点の値段です。購入前に販売ページで最新の価格を確認してください。

よくある質問

保温は何分ですか?

新型は60分、旧型は20分です。100℃の設定では保温が働かないので、95℃か80℃の段で沸かしてください。

新型と旧型の一番の違いは何ですか?

保温が20分から60分になり、操作音を3段階とオフに調整できるようになりました。

温度は何段階ですか?

50、60、80、95、100℃の5段階です。新型も旧型も同じです。

容量はどれくらいですか?

1.0Lです。140mlの杯数に直すと約7杯です。

沸くまでの時間はどれくらいですか?

第三者が旧型で測った値では、1Lで6分弱です。これをもとにした計算で、140mlなら約50秒です。

ハンドドリップに向いていますか?

細口ですが、旧型のレビューには注ぎ口が短いという指摘があります。注ぎにこだわる人は店で確かめてください。

倒れても湯もれしませんか?

新型は湯もれを軽減する構造です。防止ではないので、倒れない場所に置いてください。

値段はいくらですか?

公式は16,800円、価格.comは11月4日の表示で15,120円です。色で値段が違うことがあります。