コーヒーメーカーの掃除は、毎回洗う部品、月に1回前後のクエン酸洗浄、ポットの汚れ取りの3つです。運営者は職場や実家でドリップコーヒーメーカーを使い、フィルターの準備と洗うのが面倒だと感じました。象印、タイガー、メリタ、シロカ、パナソニック、デロンギの説明書と公式の案内を読み、手順と頻度を比べました。

この記事の価格は2026年11月4日に確認した値段が中心で、毎日変わることがあります。参考にした店と確認日は価格の確認日と参考元にまとめました。

運営者の立場

運営者の家のマシンはネスプレッソで、ドリップコーヒーメーカーは職場や実家で使いました。まとめて淹れられる点は良かったのですが、フィルターの準備と洗うのが面倒でした。この記事の手順はメーカーの説明書と公式の案内で、運営者が試した結果ではありません。お使いのマシンの説明書を優先してください。

掃除は3つに分けて考える

掃除が面倒に感じるのは、やることが頭の中で1つにまとまっているからです。メーカーの案内を読むと、作業は頻度で3つに分かれます。毎回やること、月に1回前後やること、汚れたらやることです。それぞれにかかる手間は全く違います。

いつやること目的
毎回フィルター、容器、ふたなどを洗うコーヒーの油と粉を落とす
1〜3か月に1回クエン酸を入れて運転する水の通り道の汚れを落とす
汚れたらポットの茶しぶや水あかを落とす見た目とにおいを保つ

メリタは、水の通り道はマシンの内部にあって汚れが見えにくいので、定期的に洗うと説明しています。つまり毎回の洗い物だけでは、内部は掃除できません。逆に内部の洗浄は月に1回で済むので、毎日の負担にはなりません。

毎回の手入れをメーカーごとに比べる

使うたびに洗う部品は、マシンで違います。説明書を読んで並べました。象印、タイガー、シロカは、本体が冷めてから洗うことと、洗ったあとに乾かすことを案内しています。シロカは、淹れ終わってから約30分は待つよう書いています。

マシン毎回洗う部品本体の外側
象印 EC-TG40ガラス容器、バスケット、バスケットのふた、水タンクのふた薄めた中性洗剤の布で拭き、水拭き、から拭き
シロカ SC-A372本体ふた、ミル付きバスケット、サーバー、メッシュフィルター、しずくもれ防止弁やわらかい布で拭く
メリタ(全般の案内)フィルター、ポット、水タンクかたくしぼった布で拭く
デロンギ ECAM22020カス受け、水タンク、水滴受け、トレイ、カップ受け、インナートレイかたくしぼった布で拭く

象印は、浄水フィルターは水で流して乾かし、洗剤は使わないよう案内しています。交換の目安は1日1回の使用で約2年です。シロカは、水が漏れないようにする弁も毎回、水を入れて2〜3回押し上げて洗うとしています。小さな部品ですが、見落としやすい場所です。

メリタはポットの注ぎ口の近くに液がたまりやすいので、念入りに洗うよう案内しています。洗ったあとは、よく乾かします。シロカは、濡れたまま組み立てるとカビや菌の原因になると書いています。洗う作業と同じくらい、乾かす場所を決めることが大切です。

1年で洗う部品の数を計算する

毎回の手入れがどのくらいの量になるのか、1日1回使うとして計算しました。部品の数に365を掛けただけの単純な計算ですが、マシンの選び方で洗い物の量が大きく違うことが分かります。

1日1回使ったときに1年で洗う部品の数
象印 EC-TG40約1,460個
シロカ SC-A372約1,825個
デロンギ ECAM22020約2,190個

説明書で毎回の手入れとして挙げられた部品の数に365を掛けた編集部の計算です。象印は浄水フィルターを除いています。

象印の4個と、デロンギの6個では、1年で約730個の差があります。ミルが付くと、洗う部品は増えます。全自動を選ぶなら、豆を挽く楽しさと引き換えに、洗い物が増えると考えてください。ミル付きの比較は全自動コーヒーメーカーの選び方にまとめました。

運営者が面倒だと感じた「洗う」の中身は、この部品の数です。部品が少ないマシンを選ぶことは、味や値段と同じくらい、毎日の満足に関わります。

フィルターの準備を減らせるか

運営者のもう1つの不満が、フィルターの準備です。紙のフィルターは毎回1枚セットして、使ったら粉ごと捨てます。メッシュのフィルターは紙がいらない代わりに、粉を捨てて洗う作業が増えます。どちらが楽かは、何を面倒と感じるかで決まります。

紙のフィルターメッシュのフィルター
準備毎回1枚セットするセットするだけ
片付け紙ごと捨てる粉を捨てて洗う
1年の紙代約1,887円0円
買い足し紙の補充が要るいらない
シロカの案内―やわらかいブラシで粉を落とす

紙代はメリタ アロマジック 1×2 100枚 517円(ヨドバシの表示、11月4日に確認)を1日1枚で計算しました。

メリタの案内どおり、紙なら粉ごと捨てられるので、片付けは一瞬です。1年の紙代は約1,900円で、1日あたり約5円です。洗う手間を5円で減らすと考えると、納得しやすい金額です。メッシュは粉を捨てて洗う分だけ、片付けの工程が増えます。

紙の準備が面倒なら、前の晩に紙をセットしておくだけで朝の手間は減ります。袋から1枚取り出す動作は、毎日のことなので気になるものです。紙の箱をマシンの横に置くと、取りに行く手間がなくなります。紙の違いはドリッパーの比較で計算しました。

クエン酸洗浄の量と頻度を比べる

内部の洗浄は、メーカーで頻度とクエン酸の量が違います。説明書の数字を並べました。頻度は1か月に1回から、汚れたらまでと幅があります。お使いのマシンの説明書を見て、それに合わせてください。

メーカー頻度クエン酸水すすぎ
象印 EC-TG40約3か月に1回小さじ1.5(約6g)カップ4の目盛水だけで数回
メリタ(全般の案内)月1回約20g500〜750ml水で約2回
メリタ ノアプラス1〜2か月に1回20g700ml説明書の洗浄運転
シロカ SC-A372湯あかが目立ったら約10gMAX4の線水で2〜3回
タイガー ADC-N型お湯の出が悪いとき約10g目盛5水で1〜4回
パナソニック NC-A55―約10gホット目盛5水で1〜2回

手順はどのメーカーも似ています。水タンクにクエン酸水を入れ、紙と粉を入れずにドリップします。象印は水タンクが「カップ1」の目盛まで減ったところで電源を切り、タイガーは目盛2で切ります。途中で止めて置く点は、メリタの案内にもあります。

クエン酸洗浄の流れ(メリタの案内の例)
1. 溶かす市販のクエン酸を水によく溶かす500〜750mlに約20g
2. 入れるクエン酸水を水タンクに入れる粉と紙は入れない
3. 運転するドリップ運転をする半分で一度止める
4. 置く止めたまま内部につけておく約30分
5. すすぐ残りを運転し、水だけで運転する水で約2回

量や時間はメーカーで違います。象印は別売りのEC-ZA01を使うよう案内しています。

象印のマシンは、洗浄の前に浄水フィルターを外します。別売りのコーヒーメーカークリーナー EC-ZA01は、6gが5包入りです。連続でドリップするときは、電源を切ってから5分以上待つよう書かれています。すすぎのあとに、クエン酸のにおいが残らないことも確かめましょう。

1年のクエン酸の量を計算する

頻度と量が分かると、1年に必要なクエン酸も計算できます。買う量の目安になるので、数字にしました。

メーカーの案内1年の回数1回の量1年の量
象印 EC-TG404回6g24g
メリタ ノアプラス6〜12回20g120〜240g
メリタ(全般の案内)12回20g240g

象印の24gと、メリタの月1回の240gでは10倍の差です。象印のクリーナーは5包30gなので、3か月に1回なら1年余り使えます。メリタの案内どおりに月1回やるなら、大きな袋のクエン酸を1つ置いておくと足ります。掃除の予定はカレンダーに入れておくと忘れません。

ミネラルウォーターやアルカリイオン水を使うと、こまめな手入れが必要になると、タイガーとシロカは案内しています。味のために水を変えている人は、頻度を上げてください。お湯の出が悪い、淹れる時間が長くなったと感じたら、次の予定を待たずに洗浄します。

ポットの汚れの落とし方

毎日洗っていても、ポットには茶しぶがたまります。メリタの案内では、ステンレスとガラスで落とし方が違います。材質を間違えると傷やサビの原因になるので、先に確かめてください。

ポット汚れ使うもの置く時間
ステンレス茶しぶ酸素系漂白剤 500mlに約3g、または重曹 500mlに約3〜4g40〜60℃のお湯で15〜30分以上
ガラス水あかクエン酸を適量1〜3時間。頑固なら一晩

ステンレスのポットは、中をのぞいても汚れが見えにくいので、月に1回は確認しましょう。メリタは、毎日手入れをしていても茶しぶはたまりやすいと説明しています。ガラスのポットは、洗ったあとにすぐ布で拭くと水あかがつきにくいとメリタは説明しています。

注意点もあります。メリタは、ステンレスに塩素系の漂白剤を使わないよう案内しています。サビや腐食の原因になるからです。塩素系の洗剤とクエン酸を一緒に使うと有毒なガスが出て危険です。掃除の日には、塩素系の洗剤を台所から離しておきましょう。外側に金属が付いたガラスポットは、内側だけに使います。

全自動の掃除はここが増える

全自動はドリップ式とエスプレッソ式で手入れが違います。どちらも豆の通り道が増えるので、粉を使うマシンより掃除は多くなります。メリタは、コーヒーの油分や静電気でミルと粉の通り道に粉がたまり、味が落ちたり薄くなったりすることがあると説明しています。

ドリップ式(シロカ SC-A372の例)

ミルのカゴは中性洗剤で洗い、中の刃に注意します。カゴは水につけず、下の駆動部分に水をかけないよう案内されています。ふたのフィルターのキャップも外して洗えます。クエン酸洗浄では、カゴとメッシュフィルターとふたをセットし、豆も粉も入れずに、粉のモードのマイルドで運転します。

エスプレッソ式(デロンギ ECAM22020の例)

毎日、カス受けのカスを捨てます。電源を入れたままトレイを外して捨てると、マシンの杯数の記録がリセットされます。水タンクや水滴受けなどは水洗いし、乾いてから戻します。ミルクを泡立てたら、水を入れたジャグでスチームを約10秒出して、布巾で拭きます。

内部のユニットは月に1回と、1週間以上使わなかったあとに洗います。電源を切り、水タンクを外し、赤いボタンを押しながら引き出します。上部を流水で洗い、完全に乾かします。洗剤は使わず、水にもつけません。受け部のカスは付属のブラシで取ります。

デロンギの湯あか取りの流れ(説明書のECAM22020の例)
1. 準備2L以上の容器を用意し、トレイとカス受けを空にする水のフィルターは外す
2. 入れる水タンクに除石灰剤と水を線まで入れるAとBの線
3. 流す容器を置き、ボタンを押してノブを回す約15〜20分
4. すすぐタンクを洗い、新しい水で2回すすぐ全体で約30分

メリタの全自動アロマフレッシュは、カルキ洗浄の時期を本体が知らせ、最後まで自動で進められます。パナソニックのNC-A55の説明書にも、シャワーオートクリーニングという運転が書かれています。全自動を選ぶときは、こうした機能があるかどうかも見てください。

デロンギの湯あか取りは、アイコンが点灯したらやります。頻度は設定した水の硬さで変わります。途中で止められないので、時間のある日に始めてください。家庭用エスプレッソマシンの選び方でも、方式ごとの手入れを比べました。

やってはいけないこと

説明書には禁止事項が細かく書かれています。多くのメーカーで共通する内容をまとめました。普段の台所掃除の感覚でやると、傷や故障の原因になります。

やらないこと書かれているメーカーの例
本体に水をかける、丸洗いする象印、タイガー、シロカ、デロンギ
食器洗い機、食器乾燥機を使う象印、タイガー、シロカ、デロンギ
シンナー、ベンジン、漂白剤を使う象印、タイガー、デロンギ
金属たわし、ナイロンたわしを使う象印、タイガー、シロカ
メラミンスポンジを使う象印、デロンギ
熱湯を使う象印、タイガー
内部のユニットを洗剤で洗うデロンギ
水タンクのパッキンを外すタイガー

食洗機を使える部品は、マシンによって違います。メリタも、各部品が食洗機に対応しているか確かめてから使うよう案内しています。今回読んだ説明書では、象印、タイガー、シロカ、デロンギは使えないと書いていました。買う前に食洗機で洗いたいなら、対応を商品ページで見てください。

困ったときの掃除

お湯の出が悪い、時間がかかる

象印とタイガーは、クエン酸洗浄の時期として挙げています。まず洗浄をします。象印は必要に応じて繰り返すよう案内しています。それでも直らないときは、メーカーに相談してください。

コーヒーの味が変わった

メリタは、ミルや粉の通り道に粉がたまると味が落ちることがあると説明しています。全自動ならミルの周りを掃除します。粉を使うマシンなら、バスケットとサーバーを洗い直します。ポットの茶しぶが残っていないかも見てください。

クエン酸のにおいが残る

水だけで運転する回数を増やします。象印は数回、タイガーは1〜4回、シロカは2〜3回、パナソニックは1〜2回と案内しています。においが取れるまで繰り返しても問題ありません。

しばらく使わないとき

象印は、十分に乾かしてからポリ袋などに入れて保管するよう書いています。デロンギは、1週間以上使わなかったあとに内部のユニットを洗うよう案内しています。旅行のあとの1杯の前に、確認してください。

掃除の予定を決める

頻度が分かれば、予定に落とし込めます。メーカーの案内をもとに、1年の例を作りました。お使いのマシンの説明書に合わせて変えてください。

いつドリップ式全自動のエスプレッソ式
毎回容器、ふたなどを洗って乾かすカス受けなどを洗って乾かす
1か月ごとポットの汚れを確認する内部のユニットを水洗いする
1〜3か月ごとクエン酸洗浄表示が出たら湯あか取り
約2年象印は浄水フィルターの交換説明書の案内に従う

大切なのは、予定を増やしすぎないことです。運営者もネスプレッソの掃除では、週に数回洗い、湯あか除去は定期的にしています。それでも湯通しによる洗浄には時間がかかると感じています。全部を完璧にやろうとせず、毎回洗うことと、月に1回の確認の2つを続けるところから始めましょう。

掃除の手間でマシンを選ぶ

これから買う人は、掃除を基準にマシンを選ぶこともできます。象印 EC-TG40は毎回の部品が4個です。クエン酸洗浄のときに浄水フィルターを外す手順が1つ増えます。

合う人

  • 毎日の洗い物を減らしたい
  • 紙のフィルターで済ませたい
  • ミルなしで粉を買う

合わない人

  • 豆から挽きたい
  • 紙の補充をなくしたい
  • 掃除を全部マシンに任せたい

カプセルマシンと比べると、洗う場所は違っても手間がなくなるわけではありません。運営者はカプセルで週に数回洗っています。一方で、カプセルは粉を捨てる作業がありません。カプセルの掃除はネスプレッソの掃除方法、ドリップコーヒーメーカーの選び方はこちらの記事にまとめました。

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買う前の確認リスト

掃除の前にこの5つを確認してください

  • 本体が冷めて、電源プラグが抜けているか
  • 説明書の手順と頻度を見たか
  • 使う洗剤は台所用の中性洗剤か
  • クエン酸と塩素系の洗剤を同時に使っていないか
  • 洗った部品を乾かす場所があるか

価格の確認日と参考元

この記事の値段は、下の表の店やページで確認した時点のものです。確認した年はすべて2026年です。価格は毎日変わることがあり、セール、在庫、色、店によっても違います。送料、ポイント、クーポンは、本文で触れた場合を除いて計算に入れていません。

商品確認した価格参考にした店やページ確認日
メリタ アロマジック 1×2 ナチュラルブラウン100枚 517円(後継品の表示)ヨドバシ11月4日

価格は確認時点の表示価格です。第三者の記事の価格は、その記事の時点の値段です。購入前に販売ページで最新の価格を確認してください。

よくある質問

毎回洗わないといけませんか?

象印は使用後に毎回の手入れを案内しています。洗ったあとは乾かしてください。

クエン酸洗浄はどのくらいの頻度ですか?

象印は約3か月に1回、メリタは月1回、ノアプラスの説明書は1〜2か月に1回です。

クエン酸はどのくらい使いますか?

象印は約6g、タイガーとシロカは約10g、メリタは約20gです。

食洗機は使えますか?

象印、タイガー、シロカ、デロンギの説明書では使えません。メリタは対応を確認するよう案内しています。

ステンレスのポットの茶しぶはどう落としますか?

メリタは酸素系漂白剤か重曹を40〜60℃のお湯に溶かし、15〜30分以上置く方法を案内しています。

クエン酸と塩素系の洗剤を一緒に使えますか?

使わないでください。メリタは有毒なガスが出て危険と説明しています。

全自動の掃除は何が増えますか?

ミルと粉の通り道です。デロンギなら月1回の内部のユニットの水洗いもあります。

紙とメッシュのフィルターはどちらが楽ですか?

紙は捨てるだけで、メッシュは洗う手間があります。紙代は1年約1,900円です。