メリタは、1908年にドイツで紙のフィルターから生まれたブランドです。ラインナップはフィルター、紙、コーヒーメーカー、ミルまで揃います。特徴は1つ穴で、杯数分のお湯を一度に注げることです。手軽な家庭用なら、価格.comで7,344円のノアプラスが最初の候補です。

この記事の価格は2026年11月5日に確認した値段が中心で、毎日変わることがあります。参考にした店と確認日は価格の確認日と参考元にまとめました。

運営者のドリップ体験

運営者はドリップコーヒーメーカーを職場や実家で使ったことがあります。カプセルの方が濃くて好きで、ドリップは濃さが足りないと感じたことがあります。

メリタの成り立ち

メリタの名前は、創業者のメリタ・ベンツさんから来ています。公式の年表によると、1908年にペーパードリップを考え出し、6月20日に「M.Bentz」社を作りました。神戸新聞のコラムは、世界初のペーパードリップのシステムと書いています。紙でコーヒーをこす方法そのものが、この会社の出発点です。

その後の年表は、フィルターの形の歴史です。1910年に初のアルミ製フィルター、1919年に陶磁器製が生まれます。1932年に円すいの形になり、内側に初めてミゾが付きました。今の1つ穴が生まれたのは1963年です。紙の発明から55年かけて、今の形にたどり着いたことになります。

年できごと
1908年メリタ・ベンツがペーパードリップを考案、M.Bentz社を設立
1910年初のアルミ製フィルターが誕生
1912年本格的な生産を始め、ミンデンへ移転
1919年陶磁器製フィルターが誕生
1932年円すい形になり、内側に初めてミゾを設ける
1963年1つ穴フィルターが誕生
1974年メリタジャパン株式会社を設立
2020年アロマフィルターがグッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞

メリタジャパン公式の歴史の年表から抜き出しました。

日本法人のメリタジャパンは1974年の設立です。カリタの創業は1958年で、社名の響きが似ているので同じ系列と思われがちですが、別の会社です。国も違います。カリタの成り立ちはカリタのブランド解説にまとめました。

ラインナップは紙を中心に広がる

公式の家庭用製品は、コーヒーメーカー、ハンドドリップの道具、ミル、紙、部品に分かれます。コーヒーメーカーはノアプラス、オルフィプラス、ミアス、イージートップサーモ、ツイスト、アロマフレッシュです。フレンチプレスやミルクフォーマーのクレミオ2もあります。

ハンドドリップの道具には、アロマフィルター、クリアフィルター、波佐見焼、edo、流速コーヒーフィルターが並びます。ミルは手動のコーヒーミル クラシック、電動のバリエ ピアッツア、バリオ-Eです。ドイツのマールクーニックの家庭用グラインダーも扱っています。店向けの業務用の商品もあります。

分類代表の商品確認した値段大きさや量
1つ穴フィルターアロマフィルター 1×2853円から約135×117×94mm
紙アロマジック 1×240枚×5で1,529円2〜4杯用など
ミルなしのマシンノアプラス SKT55-1B7,344円5杯、水700ml
ミルなしのマシンオルフィプラス SKT53-1B9,720円5杯、水700ml
ミル付きのマシンアロマフレッシュ AFG622-1B24,480円6杯、水750ml
ミル付きのマシンアロマフレッシュ AFT1022-1B27,280円10杯、水1,250ml

フィルターと紙はメリタ公式の楽天の店の表示、マシンは価格.comの表示です。11月5日に確認しました。公式サイトには価格の記載がありません。

注目したいのは、紙の共通性です。公式によると、アロマジックの1×2は、手で淹れる1×2のフィルター、5杯用のコーヒーメーカー、6杯用の全自動に使えます。手で淹れる日もマシンの日も、同じ紙の箱で済みます。紙の会社から始まったブランドらしい作りです。

特徴は1つ穴と一度に注ぐ手順

メリタの1つ穴は、お湯の流れを穴とミゾで決める形です。公式は、淹れる人の技術に関係なく安定すると説明しています。穴の位置を高めにして、お湯がいったん底にたまる作りです。その分だけ蒸らしが効き、香りを引き出すという考え方です。

手順もこの形に合わせてあります。公式の淹れ方では、1杯分を125ccとして、お湯140ccと粉約8gを使います。粉と同じくらいのお湯で20〜30秒蒸らしたら、杯数分のお湯を一度に注ぎます。注ぐ回数は蒸らしと本番の2回です。分けて注ぐカリタとは手の動きが違います。

公式の手順
1. 準備紙の底と側面を互い違いに折り、フィルターを温めるお湯は捨てる
2. 粉1杯分は粉約8gお湯は140cc
3. 蒸らし粉と同じくらいのお湯を注ぐ20〜30秒
4. 注ぐ杯数分のお湯を一度に注ぐ仕上がり125cc

メリタジャパン公式の淹れ方から抜き出しました。

表記の「1×2」も覚えておくと便利です。公式の説明では、1回の給湯で2杯分を淹れられるという意味です。運営者がハンドドリップで最初に30秒ほど蒸らす手順は、ここまで同じです。その先を少しずつ注ぐか、一度に注ぐかが分かれ目になります。

他のブランドとの位置づけ

ハンドドリップの3社で比べると、メリタは手の差が小さい側です。ハリオのV60は注ぐ速さで味を動かす道具で、カリタの3つ穴は分けて注ぐ道具です。メリタは穴に任せる道具です。味を毎回同じにしたい人が選ぶブランドです。メリタとカリタのドリッパーの比較で金額も比べました。

粉の量にも違いがあります。メリタは125ccに8g、神戸新聞のコラムのカリタは120ccに10gです。100mlあたりに直すと、メリタは約6.4g、カリタは約8.3gです。メリタの標準は粉が少なめです。濃い味が好きな人は、公式も認めるとおり粉を増やして調整してください。

マシンで比べると、メリタは手ごろな価格帯の家庭用を厚く持っています。デロンギはエスプレッソが中心で、ドリップは一部です。パナソニックや象印の全自動と並ぶのがアロマフレッシュです。比べ方は全自動コーヒーメーカーの選び方と1人用コーヒーメーカーの選び方にあります。

ミルを別に買うか、ミル付きにするか

豆から淹れたい人が迷うのは、ミル付きのマシンか、ミルを別に買うかです。ノアプラスに別売りの電動ミルを足した場合と、アロマフレッシュを比べました。ミルはデロンギのうす式 KG79JNの9,980円で計算しています。

メリタのマシンと、ミルを足した組み合わせ
ノアプラス SKT55-1B7,344円
オルフィプラス SKT53-1B9,720円
ノアプラスとミル KG79JN17,324円
アロマフレッシュ AFG622-1B24,480円
アロマフレッシュ AFT1022-1B27,280円

11月5日の価格.comの表示です。KG79JNはデロンギ公式のYahoo!の店の値段です。送料は入れていません。

ノアプラスとミルの合計は17,324円で、6杯用のアロマフレッシュとの差は7,156円です。この差の中身は、豆を移す手間と置き場所です。ミル付きは1台で済み、タイマーで予約もできます。別々なら、ミルが壊れてもマシンは使え、挽いた粉でハンドドリップにも使えます。

ただし、ミル付きは1台の中に部品が増えます。公開された声でも、不満はミルと水のまわりに集まっています。後の口コミの章で書くとおり、6杯用の価格.comの満足度は2.30です。修理に出す間は淹れられないことも考えると、別々に買う考え方には意味があります。

10杯用のAFT1022-1Bは、6杯用との差が2,800円です。水の量は500ml多く、ポットはガラスからステンレスになります。6杯用は加熱式の保温、10杯用は保温機能がなくステンレスのポットです。2人以上で飲む家なら、小さな差額です。大きさは高さ458mmあるので、棚の高さを測ってください。

粉の量を1杯と1年で計算する

公式の8gを基準に、杯数ごとの粉の量と粉代を出しました。粉の値段は100g約400円で計算しています。ノアプラスの最大は約625mlで5杯、粉は40gです。下の図は1回に淹れる量ごとの粉代です。

公式の量で淹れる粉代(100g約400円)
1杯(125ml)約32円
2杯(250ml)約64円
3杯(375ml)約96円
5杯(625ml)約160円

1杯125ccに粉8gで計算しました。

マグで飲む人は計算が変わります。350mlのマグなら公式の約2.8杯分で、粉は約22gです。粉代は1杯約90円になります。公式の「1杯」は小さなカップの量です。1日2杯をマグで飲むと、1年の粉は約16kgです。量の計算は粉と湯の割合で詳しく扱います。

紙代も足します。アロマジックの1×2は、40枚×5の1,529円で1枚約7.6円です。1日1回で1年約2,800円です。粉代に比べると小さな金額です。本体の差で迷うより、粉の量を決める方が1年の金額には効きます。

運営者はドリップで濃さが足りないと感じたとき、深煎りにしました。メリタの標準の粉の量で薄いと感じたら、同じ手が使えます。粉を増やすか、深煎りにするか、お湯を減らすかです。薄いときの考え方はコーヒーが薄いときに書きました。

別売の部品が多いブランド

長く使うときに見ておきたいのが部品です。公式の家庭用製品の一覧には、別売の部品が約80点載っています。ノアプラス用のステンレスポット、オルフィプラス用の水槽タンク、ミアス用のグラスポットなどです。すでに一覧にないマシン用の部品も並んでいます。

ポットのふたをなくした、ガラスを割ったというとき、本体を買い替えずに済む場合があります。7,344円のマシンでは、部品を買うか本体を買うかの計算になります。値段は買う前に確かめてください。湯あかの手入れ用にはアンチカルキという別売の洗浄剤もあります。

買う前に決めるのは3つです。1回に何杯淹れるか、ミルを本体に入れるか、ステンレスとガラスのどちらのポットにするかです。この3つが決まると、公式の一覧のマシンの中で、候補は1台か2台に絞れます。

商品ごとの特徴

ノアプラス SKT55-1B

価格.com7,344円
量水700ml、約625ml
大きさ幅269×奥行152
満足度4.30(23件)

高さは311mmで、重さは1.7kgです。蒸らしの機能と、真空二重のステンレスポットを持ちます。ふたが縦に開くので、置く場所を取りにくい作りです。公式はアイスコーヒーにも向くと説明しています。保温の評価は価格.comのカテゴリ平均を上回りました。

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オルフィプラス SKT53-1B

価格.com9,720円
量水700ml、約625ml
大きさ幅310×奥行146
満足度4.14(9件)

ノアプラスとの差は2,376円です。差の中身は、取り外せる水のタンクと浄水フィルターです。タンクを外して水道まで運べるので、給水と洗う手間が減ります。幅は41mm広くなります。ノアプラスの声に給水口が狭いという不満があるので、ここが気になる人はこちらです。

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アロマフレッシュ AFG622-1B

価格.com24,480円
量水750ml、約600ml
ポットガラス
満足度2.30(7件)

コニカル式のミルを内蔵した6杯用です。挽き目は3段階で、タイマー予約と加熱式の保温があります。大きさは幅235×奥行205×高さ416mm、重さは3.5kgです。発売は2022年11月です。満足度が低い理由は、後の章で読み解きます。

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アロマフレッシュ AFT1022-1B

価格.com27,280円
量水1,250ml、約1,100ml
ポットステンレス
満足度4.51(4件)

10杯用で、大きさは幅263×奥行237×高さ458mm、重さは4.7kgです。水のタンクは取り外せて、入れた水の量で淹れる量が決まります。カルキの洗浄の時期も知らせてくれます。件数が4件と少ないので、満足度は参考程度に読んでください。

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アロマフィルター

店の値段853円から
サイズ1×1、1×2、1×4
1×275g
形1つ穴

2020年にロングライフデザイン賞を受けた、メリタの代表のフィルターです。1×2の大きさは約135×117×94mmです。手で淹れる入口になる1台です。透明なクリアフィルターや波佐見焼もあるので、見た目の好みで選べます。

広告メリタ アロマフィルター 1×2

アロマジック 1×2

全体に細かい穴があり、公式はこれをアロマホールと呼びます。結合部は二重で、淹れたあとも破れにくい作りです。ナチュラルホワイトは塩素を使わない酸素漂白で、ナチュラルブラウンもあります。運営者の紙は白です。1×2の40枚と100枚が公式の一覧に載っています。

広告メリタ アロマジック 1×2

公開された口コミの好評点と不満点

価格.comの声を2台分まとめました。ノアプラスは満足度4.30で、カテゴリ平均4.24を上回ります。一方のアロマフレッシュ AFG622-1Bは2.30です。同じブランドでも、評価は大きく分かれます。件数はそれぞれ23件と7件です。

口コミの好評点

  • ノアプラス: 魔法瓶のポットで冷めにくい
  • ノアプラス: 軽くて場所を取りにくい
  • ノアプラス: 操作が簡単で値段も手ごろ
  • アロマフレッシュ: 本格的な店の味という声
  • アロマフレッシュ: 豆からも粉からも淹れられる

口コミの不満点

  • ノアプラス: 上ぶたが外れず掃除が大変
  • ノアプラス: ポットから液漏れの報告
  • ノアプラス: 給水口が狭い
  • アロマフレッシュ: 本体から水漏れの報告
  • アロマフレッシュ: ミルの手前で豆が詰まる

AFG622-1Bの低い点数は、水漏れの声が中心です。7件のうち5件が水漏れに触れていて、使い始めて7か月から1年半の時期の報告です。保証の対応への不満もありました。投稿した人の声で、全体の故障の割合ではありません。買う前に保証の内容を確認してください。

ノアプラスの手入れの評価は3.65で、カテゴリ平均の4.01を下回りました。保温性4.26とサイズ4.34は上回っています。保温と小ささを買うマシンで、掃除は手間がかかると考えるのが正直な読み方です。手入れの手順はコーヒーメーカーの掃除方法にあります。

場面ごとの選び方

2人で朝に2杯ずつ飲む

ノアプラスかオルフィプラスです。ステンレスのポットに入れたまま置けるので、飲む時間が少しずれても対応できます。2人の組み合わせは夫婦2人のコーヒーで扱います。

豆から淹れて香りを楽しむ

アロマフレッシュの10杯用か、ノアプラスとミルの組み合わせです。部品の多さと保証を気にするなら、別々に買う方が安心です。豆の買い方はコーヒーの豆と粉の比較を見てください。

時々手で淹れる

アロマフィルターの1×2と紙で始めます。自分で注ぐ時間を長く楽しみたい人には、カリタかハリオの方が向きます。カプセルと両方持つ考え方はコーヒーメーカーとカプセルマシンの比較にあります。

アイスも飲む

運営者はホットとアイスを同じくらい飲みます。ノアプラスとオルフィプラスは、公式がアイスコーヒーにも向くと説明する2台です。真空二重のポットがあるので、氷で薄まる量を考えて濃いめに淹れる使い方と相性がよい作りです。

職場に置く

運営者が職場で感じたドリップの良さは、まとめて淹れられることと、香りが部屋に広がることです。人数が多いなら、10杯のマシンが候補です。フィルターの準備と洗うのは面倒だと感じました。当番を決めて回すのが現実的です。

合う人

  • 手の差を小さくして同じ味にしたい
  • 1万円前後でマシンが欲しい
  • ステンレスのポットで保温したい
  • 手とマシンで同じ紙を使いたい

合わない人

  • 分けて注ぐ時間を楽しみたい
  • エスプレッソを飲みたい
  • 掃除の手間を最小にしたい
  • 濃いコーヒーを標準の量で飲みたい

価格の確認日と参考元

この記事の値段は、下の表の店やページで確認した時点のものです。確認した年はすべて2026年です。価格は毎日変わることがあり、セール、在庫、色、店によっても違います。送料、ポイント、クーポンは、本文で触れた場合を除いて計算に入れていません。

商品確認した価格参考にした店やページ確認日
メリタ ノアプラス SKT55-1B7,344円価格.comの最安値(ヤマダウェブコム)11月5日
メリタ オルフィプラス SKT53-1B9,720円価格.comの最安値(ヤマダウェブコム)11月5日
メリタ アロマフレッシュ AFG622-1B24,480円価格.comの最安値(Amazon)11月5日
メリタ アロマフレッシュ AFT1022-1B27,280円価格.comの最安値(Joshinなど)11月5日
メリタ アロマフィルター AF-M853円からメリタ公式ストア 楽天市場店(一覧ページの表示)11月5日
メリタ アロマジック 1×2 40枚×51,529円メリタ公式ストア 楽天市場店(一覧ページの表示)11月5日
デロンギ うす式 コーヒーグラインダー KG79JN9,980円デロンギ公式Yahoo!ショッピング店11月5日

価格は確認時点の表示価格です。第三者の記事の価格は、その記事の時点の値段です。購入前に販売ページで最新の価格を確認してください。

よくある質問

メリタはどこの国のブランドですか?

ドイツです。1908年にメリタ・ベンツさんが始めました。日本法人は1974年の設立です。

カリタと同じ会社ですか?

別の会社です。カリタは1958年に日本で創業しました。

1×2はどんな意味ですか?

1回の給湯で2杯分を淹れられるという意味です。

1杯の粉はどれくらいですか?

公式は125ccの1杯にお湯140ccと粉約8gです。濃くしたいときは増やします。

ノアプラスとオルフィプラスの違いは何ですか?

オルフィプラスは水のタンクが外せて、浄水フィルターが付きます。価格.comの差は2,376円です。

アロマフレッシュの評価が低いのはなぜですか?

6杯用は7件のうち5件が水漏れに触れています。件数は少なく、全体の故障の割合ではありません。

紙はほかのメーカーのものでも使えますか?

アロマジックの1×2はメリタの1×2のフィルターと5杯用のマシンに対応します。ほかの紙は形が合うか確かめてください。

濃い味にするにはどうしますか?

粉を増やすか、深煎りにするか、お湯を減らします。メリタの標準は粉が少なめです。