デロンギは、1902年にイタリアで生まれた家電のブランドです。ラインナップは約1万円のドリップから、20万円を超える全自動まで揃います。特徴は、エスプレッソを家で飲むためのマシンの幅が広いことです。全自動の入口はマグニフィカ S、ミルクも自動にするならディナミカです。

この記事の価格は2026年11月3〜5日に確認した値段が中心で、毎日変わることがあります。参考にした店と確認日は価格の確認日と参考元にまとめました。

運営者のデロンギ

運営者の家にあるデロンギの製品は、電気ケトルのアイコナです。毎日のコーヒーはネスプレッソで、ブラックが中心です。

デロンギの成り立ち

デロンギの公式の会社概要によると、創業は1902年で、本社はイタリアのトレヴィーゾです。グループの従業員は約6,000名です。日本法人のデロンギ・ジャパンは1995年3月14日に設立され、本社は東京都港区南青山、テクニカルセンターは東京都狛江市にあります。

コーヒーの会社として始まったわけではありません。ジェトロの報告書によると、1902年の創業時は薪ストーブの会社でした。長いあいだ部品や製品を他社から受けて作る下請けで、1980年代にブランドを強めてメーカーへ変わります。日本で知られたオイルヒーターも、この暖房の流れにあります。

コーヒーマシンへ広がったのは1990年代です。同じ報告書には、90年代にコーヒーマシンや加熱調理の機器へ進出したと書かれています。デロンギグループの年次報告書によると、2001年にミラノの証券取引所へ上場し、英国のケンウッド社を買いました。2012年には、P&G社からブラウンのブランドの使用権を得ています。

年できごと
1902年イタリアで創業、薪ストーブから始まる
1980年代ブランドを強め、下請けからメーカーへ変わる
1990年代コーヒーマシンと加熱調理の機器へ進出
1993年オランダ、日本、ドイツへ進出
1995年デロンギ・ジャパンを設立
2001年ミラノの証券取引所に上場、ケンウッド社を買収

デロンギ公式の会社概要、ジェトロの報告書、グループの2001年の年次報告書から抜き出しました。

暖房の下請けから、エスプレッソの家電へ。この動きを知ると、デロンギの性格が見えます。カリタやハリオが手の道具から来た会社なら、デロンギは家電の作り方からコーヒーに入った会社です。ボタンで淹れる機械が得意なのは、この出発点から来ています。

ラインナップは9つの階段

公式サイトのコーヒーの分類には112件の商品があります。主なマシンを方式で分けると、ドリップ、ポンプ式のエスプレッソ、全自動の3つです。ここに電気ケトル、ミル、ミルクジャグ、豆まで加わります。カップや豆まで同じブランドで揃えられます。

デロンギのマシン9台、公式の税込の値段
アクティブ ICM14011J9,800円
スティローザ EC235J22,800円
クレシドラ ICM17270J29,800円
デディカ アルテ EC885J54,800円
マグニフィカ S ECAM22112B69,800円
マグニフィカ スタート ECAM22020B97,800円
ラ・スペシャリスタ アルテ EC9255JN148,000円
ディナミカ ECAM35055B198,000円
リヴェリア EXAM44055B238,000円

11月5日に公式サイトの値を確認しました。クレシドラは公式の楽天の店、スティローザは公式のYahoo!の店の表示です。

9台の値段は約24倍の幅です。階段の分かれ目は3か所あります。3万円までがドリップと手動のエスプレッソ、5〜10万円がスリムな手動と全自動の入口、15万円前後からが上の段です。何を自動にしたいかで段が決まります。

何を自動にするか選ぶ段代表の1台
お湯を注ぐだけドリップアクティブ、クレシドラ
粉から1杯を淹れる手動のエスプレッソスティローザ、デディカ アルテ
豆を挽くところから全自動マグニフィカ S
ミルクの泡立てまで上位の全自動ディナミカ、リヴェリア

手動の2台はスティローザとデディカ アルテの違いで比べました。全自動の2台はマグニフィカ Sとスタートの違いにあります。ここでは、ブランド全体のどの段を選ぶかに絞ります。

特徴はエスプレッソとミルク

デロンギの一番の特徴は、エスプレッソのマシンの幅です。手で粉を詰める機械も、豆を入れてボタンを押すだけの機械も揃います。デディカ アルテは9気圧、90度で淹れると公式が説明する幅15cmの1台です。全自動はカフェ・ジャポーネなど、たっぷり飲むメニューも持っています。

ミルクの作り方が、もう1つの大きな分かれ目です。マグニフィカのSとスタートは、スチームのノズルで人が泡立てます。ディナミカとリヴェリアは、ラテクレマという機能で自動で泡立てます。リヴェリアは別売の部品でコールドのミルクの飲み物にも広がります。

リヴェリアには、もう1つ特徴があります。豆のホッパーを取り替えられ、250gずつ入ります。味を変えたい人向けの作りです。運営者が買い替えで別の方式も考える理由は、1杯の量を増やしたいことと、味を変えたいことです。たくさんの豆を使い分けたい人に合う機能です。

他のブランドとの位置づけ

全自動でよく比べられるのは、パナソニックです。パナソニックの全自動はドリップ式で、デロンギはエスプレッソ式です。飲める物が違います。詳しくはデロンギとパナソニックの全自動の比較にあります。全自動の全体は全自動コーヒーメーカーの選び方を見てください。

カプセルと比べると、デロンギは手入れと引き換えに豆を選べるブランドです。カプセルはボタン1つで、運営者も毎日使っています。全自動なら豆を変えて味を変えられます。その代わり、全自動のマシンは場所と部品の掃除が増えます。カプセルの次を考える人は今のネスプレッソの次を考えるも参考になります。

ドリップのマシンでは、デロンギは主役ではありません。メリタやカリタが手の道具から機械へ広げたのに対して、デロンギのドリップは家電の棚の1台です。アクティブは公式で9,800円です。アロマボタンで蒸らしながら淹れる機能があります。ドリップだけならメリタの方が紙まで含めて選びやすいです。

5年で割ると1杯いくらか

値段の階段は大きく見えますが、長く使えば1杯あたりでは小さくなります。1日2杯を5年、3,650杯飲むとして、本体代を1杯に割りました。豆や牛乳、電気代は入れていません。壊れないことを前提にした計算です。

マシン方式公式の値段本体代の1杯
アクティブ ICM14011Jドリップ9,800円約2.7円
スティローザ EC235Jエスプレッソ22,800円約6.2円
クレシドラ ICM17270Jドリップ29,800円約8.2円
デディカ アルテ EC885Jエスプレッソ54,800円約15.0円
マグニフィカ S ECAM22112B全自動69,800円約19.1円
マグニフィカ スタート ECAM22020B全自動97,800円約26.8円
ラ・スペシャリスタ アルテ EC9255JNミル付きエスプレッソ148,000円約40.5円
ディナミカ ECAM35055B全自動198,000円約54.2円
リヴェリア EXAM44055B全自動238,000円約65.2円

マグニフィカ Sの本体代は1杯約19円です。ネスプレッソのアルペジオは1杯約103円で、ロッソカフェは約66円です。豆を10gで100g約400円とすると、全自動の豆代は1杯約40円です。合わせて約59円で、ロッソカフェより約7円低い計算になります。3,650杯まで使って、やっとこの差です。

リヴェリアは本体代だけで1杯約65円です。ここまで来ると、カプセルより安くする買い物ではありません。上の段は節約ではなく、店のラテを家に置く買い物です。金額の比べ方が変わるので、値段の階段を1本の線で考えないでください。

ミルクを自動にする差額は1杯約70円

マグニフィカ Sとディナミカの公式の差は128,200円です。この差額で買えるのは、自動の泡立てとメニューの多さです。ミルクの飲み物の杯数で割ると、差額の重さが見えます。下の図は、5年間で差額を割った1杯の金額です。

ミルクを自動にする差額を杯数で割る
差額 128,200円を5年の毎日1杯で割る約70円
差額を5年の毎日2杯で割る約35円
差額を5年の週3杯で割る約164円

公式の値段の差を、5年の杯数で割りました。1日1杯は1,825杯、2杯は3,650杯、週3杯は780杯です。

毎日1杯のラテなら1杯約70円、週3杯なら約164円です。店のラテがスターバックスのTallで515円からなので、毎日飲む家なら差額を払う意味があります。ミルクを週に数回しか飲まない家では、手で泡立てる時間を受け入れた方が合理的です。

運営者はブラックが中心で、ミルクを入れるのは1日1回くらいです。そのときは冷たいミルクをそのまま足します。この飲み方なら泡立ての機能は要らないので、自動の差額は払わない判断になります。機能より、自分の1週間のミルクの回数を先に数えてください。

公式の値段と店の値段の差

デロンギは、公式の値段と店の値段の差が大きいブランドです。4台を比べました。店の値段は11月5日の表示です。差が一番大きいマグニフィカ スタートは、公式より約25%低い値段です。公式の値段だけで階段を見ると、順番を見誤ることがあります。

マシン公式店の例差
アクティブ ICM14011J9,800円6,980円2,820円
スティローザ EC235J22,800円20,691円2,109円
クレシドラ ICM17270J29,800円21,818円7,982円
マグニフィカ スタート97,800円72,936円24,864円

アクティブは公式のYahoo!の店の値段です。スティローザとクレシドラは価格.comに載るAmazon、スタートは価格.comのディーライズの表示です。公式サイトのアクティブは在庫切れの表示でした。

マグニフィカ スタートは店の例で72,936円です。公式69,800円のSと近い値段まで下がります。Sとスタートのどちらにするかは、店の値段で比べてください。保証や配送の条件は店で違うので、最後に確かめましょう。長く使う機械なので、値段の差だけで店を決めないでください。

商品ごとの特徴

マグニフィカ S ECAM22112B

公式69,800円
方式全自動
ミルク手で泡立て
満足度4.65(価格.com)

デロンギの全自動の入口です。価格.comの満足度は96件で4.65でした(11月4日の確認)。豆を入れてボタンを押せば淹れられます。ミルクは手で泡立てます。ブラックやエスプレッソが中心なら、この段で足ります。

広告デロンギ マグニフィカ S ECAM22112B

マグニフィカ スタート ECAM22020B

公式97,800円
店の例72,936円
メニュー4種類
大きさ幅240×奥行440

Sの次の段で、ワンタッチで4種類を淹れます。大きさは幅240×奥行440×高さ350です。奥行があるので、置く場所を先に測ってください。価格.comの満足度は4.73で、集計は22件です。

広告デロンギ マグニフィカ スタート ECAM22020B

ディナミカ ECAM35055B

公式198,000円
ミルク自動
メニューコーヒー6、ミルク5
機能ラテクレマ

ミルクまで自動にする段の入口です。ラテクレマの機能でカプチーノなどをボタンで作ります。公式ページの見出しは6つのメニューで、コーヒーとミルクを合わせると11の表示があります。ラテを毎日飲む家の1台です。

広告デロンギ ディナミカ ECAM35035

リヴェリア EXAM44055B

公式238,000円
メニュー16種類
ホッパー250g×2
ミルク自動

2つの豆のホッパーを取り替えられるのが特徴です。ブラック用とミルク用で豆を分けるような使い方ができます。別売の部品を足すと、コールドのミルクの飲み物も作れます。9台の中では一番上の段です。

広告デロンギ リヴェリア EXAM44035

デディカ アルテ EC885J

公式54,800円
幅15cm
圧力9気圧
カップ高さ12cmまで

手で粉を詰めるエスプレッソのマシンです。1杯と2杯の定量をボタンで淹れられます。空気の量を調整できるスチーム管で、きめの細かいミルクを作りやすくしています。ミルクジャグとタンパーが付属します。手を動かして覚えたい人の1台です。

広告デロンギ デディカ アルテ EC885J

スティローザ EC235J

公式22,800円
店の例20,691円
方式エスプレッソ
満足度4.17(8件)

デロンギのエスプレッソの入口です。公式は2万円台前半で、9台の中で2番目に低い値段です。粉を自分で用意するので、ミルか挽いた粉が必要です。全体の比較は家庭用エスプレッソマシンの選び方にあります。

広告デロンギ スティローザ EC235J

アクティブ ICM14011JとクレシドラICM17270J

ドリップの2台です。アクティブは5杯で幅180×奥行200×高さ270、アロマボタンと保温プレートを持ち、40分で自動的に切れます。クレシドラは公式の楽天の店で29,800円で、価格.comに載るAmazonは21,818円です。ドリップに3万円近く出すならクレシドラ、1万円以内ならアクティブです。

広告デロンギ アクティブ ICM14011J

広告デロンギ クレシドラ ICM17270J

アイコナ KBOE1260J とKG79JN

運営者が使う電気ケトルがアイコナで、KBOE1260Jは公式のYahoo!の店で16,800円です。詳しくはデロンギ アイコナの電気ケトルのレビューにあります。うす式のコーヒーグラインダー KG79JNは9,980円で、エスプレッソのマシンと組み合わせる人の候補です。

広告デロンギ アイコナ KBOE1260J

広告デロンギ KG79JN

公開された口コミの好評点と不満点

全自動の声はRentioと価格.comに多く載っています。Rentioのマグニフィカ スタートは総合4.5で24件、商品の評価は4.2でした。価格.comのSは4.65で96件です。ここではこの2つをまとめました。Rentioはレンタルの利用者の声で、購入者とは少し立場が違います。

口コミの好評点

  • ワンタッチで操作が簡単
  • 性能に満足という声が多い
  • 見た目がよい
  • ハンドドリップより濃く感じる
  • ラテが店の味に近いという声

口コミの不満点

  • 豆を挽く音が大きい
  • カフェ・ジャポーネが薄いという声
  • 洗う部品が多い
  • 標準の設定では濃さが足りない人がいる
  • 奥行があり設置場所を選ぶ

満足の中心は手軽さで、不満の中心は音と手入れです。味の薄さには、挽き具合や温度で直したという声が価格.comにありました。手入れの量はコーヒーメーカーの掃除方法で計算しています。運営者もカプセルの掃除を不満に感じているので、部品の数は買う前に見てください。

場面ごとの選び方

ブラックを毎日たくさん飲む

マグニフィカ Sです。豆を入れておけば、ボタンで何杯でも淹れられます。ミルクの機能に高いお金を払いません。1日3杯以上なら、本体代の1杯はさらに下がります。

家族でラテをよく飲む

ディナミカかリヴェリアです。人数が多いほど、自動の泡立ての差額は小さくなります。毎朝2人が1杯ずつ飲むなら、差額の1杯は約35円です。

狭いキッチンに置く

デディカ アルテの幅15cmが候補です。ただし奥行の確認は要ります。全自動は奥行があるので、置く場所の計算は狭いキッチンのコーヒーで扱います。

エスプレッソの手順を楽しむ

スティローザから始め、続いたらデディカ アルテやラ・スペシャリスタ アルテへ移る順番です。ミルも要るので、KG79JNなどの費用も足して考えてください。粉の条件で味が変わるので、最初は調整が要ります。

合う人

  • エスプレッソを家で飲みたい
  • 豆を変えて味を楽しみたい
  • 手入れの時間を取れる
  • 置き場所の奥行を確保できる

合わない人

  • ボタン1つと少ない掃除を一番にする
  • キッチンの奥行が足りない
  • 朝早くミルの音が気になる
  • ドリップだけ飲めれば十分

価格の確認日と参考元

この記事の値段は、下の表の店やページで確認した時点のものです。確認した年はすべて2026年です。価格は毎日変わることがあり、セール、在庫、色、店によっても違います。送料、ポイント、クーポンは、本文で触れた場合を除いて計算に入れていません。

商品確認した価格参考にした店やページ確認日
デロンギ マグニフィカ S ECAM22112B69,800円デロンギ公式11月5日
デロンギ マグニフィカ スタート ECAM22020B97,800円デロンギ公式11月5日
デロンギ マグニフィカ スタート ECAM22020B72,936円価格.comの最安値(ディーライズ)11月5日
デロンギ ディナミカ ECAM35055B198,000円デロンギ公式11月5日
デロンギ リヴェリア EXAM44055B238,000円デロンギ公式11月5日
デロンギ ラ・スペシャリスタ アルテ EC9255JN148,000円デロンギ公式11月5日
デロンギ デディカ アルテ EC885J-GY54,800円デロンギ公式11月5日
デロンギ スティローザ EC235J22,800円デロンギ公式Yahoo!ショッピング店11月5日
デロンギ スティローザ EC235J-BK20,691円価格.comに載るAmazon11月5日
デロンギ アクティブ ICM14011J9,800円(在庫切れの表示)デロンギ公式11月5日
デロンギ アクティブ ICM14011J6,980円デロンギ公式Yahoo!ショッピング店11月5日
デロンギ クレシドラ ICM17270J29,800円デロンギ公式 楽天市場店(一覧ページの表示)11月5日
デロンギ クレシドラ ICM17270J21,818円価格.comに載るAmazon11月5日
デロンギ アイコナ KBOE1260J16,800円(グラファイトブラック)デロンギ公式Yahoo!ショッピング店11月5日
デロンギ KG79JN9,980円デロンギ公式Yahoo!ショッピング店11月5日
アルペジオ(比較用)10カプセル 1,026円サイト内の統一値(ネスプレッソ公式の価格改定のお知らせ)11月3日
ロッソカフェ(比較用、第三者の情報)60カプセル 3,980円サイト内の統一値(コーヒー豆研究所の記事に載るAmazon価格)11月3日
スターバックス ラテ Tall(比較用)515円〜スターバックス公式メニュー11月4日

価格は確認時点の表示価格です。第三者の記事の価格は、その記事の時点の値段です。購入前に販売ページで最新の価格を確認してください。

よくある質問

デロンギはどこの国のブランドですか?

イタリアです。本社はトレヴィーゾにあり、創業は1902年です。

日本法人はいつできましたか?

デロンギ・ジャパンの設立は1995年3月14日です。

最初から全自動を選ぶべきですか?

ブラックとエスプレッソが中心で手間を減らしたい人は、マグニフィカ Sからです。

ミルクも自動のマシンはどれですか?

今回の9台ではディナミカとリヴェリアです。

スティローザとデディカはどちらがよいですか?

値段ならスティローザ、幅の細さと操作ならデディカ アルテです。

ドリップコーヒーのマシンもありますか?

あります。アクティブとクレシドラなどです。

全自動は元が取れますか?

マグニフィカ Sを5年使う計算なら、ロッソカフェと近い金額です。

カプセルと全自動はどちらが手軽ですか?

毎日の手軽さならカプセルです。全自動は豆を変えて味を変えられますが、場所と部品の掃除が増えます。